2回目の連覇か、3大会ぶり王座奪還か 7日決勝 全国高校ラグビー
第104回全国高校ラグビー大会(毎日新聞社など主催)は最終日の7日午後2時から、東大阪市花園ラグビー場で決勝が行われる。第100回大会(2020年度)以来2回目の連覇が懸かり、5回目の優勝を目指すAシードの桐蔭学園(神奈川)と3大会ぶり7回目の頂点を狙うBシードの東海大大阪仰星(大阪第2)が対戦する。【林大樹】 【写真で振り返る】東海大大阪仰星-常翔学園(準決勝)全国高校ラグビー ◇似たスタイル同士 両チームとも試合を支配しながらボールを継続する能力にたけており、似たスタイルを持つチーム同士の頂上決戦となる。 両チームの花園での対戦は7回目。対戦成績は東海大大阪仰星の4勝2敗だ。前回大会でも準々決勝でぶつかり、桐蔭学園が34―24で勝利した。今季は昨年3月の選抜大会2回戦で対戦し、桐蔭学園が21―7で勝った。 桐蔭学園は追いかける展開になっても冷静な試合運びが際立つ。Aシード同士の対戦となった大阪桐蔭(大阪第1)との準々決勝でもボールを左右に素早く展開して相手の体力を消耗させ、後半に試合をひっくり返した。国学院栃木との準決勝も先制トライを許しながら逆転勝ちした。 相手の出方にあわせて柔軟に対応できる修正力があり、攻撃の引き出しも多い。スタンドオフ(SO)丹羽雄丸(たける)を中心に相手のほころびを突き、試合の主導権を握りたい。 東海大大阪仰星は、SO吉田琉生の仕掛けるパスが鍵になる。東福岡との準々決勝では左右の展開ラグビーでトライを重ね、司令塔の吉田の攻撃的なパスが相手の防御ラインをこじ開けた。準決勝はFWを強みとする常翔学園(大阪第3)を相手にもモールで勝るなど、ボール保持率の高さで試合をリードした。 試合が進むにつれて反則が目立っており、終盤に向けての反則数を減らすことが王座奪還に向けたポイントにもなりそうだ。