【プレビュー】攻め勝つのは清水か、千葉か。J1昇格へこの一戦は落とせない| Jリーグ
【国内サッカー プレビュー】明治安田J2リーグは7月6日と7日に第23節が開催。IAIスタジアム日本平では、清水エスパルスとジェフユナイテッド千葉が対戦する。
勝点46で3位の清水エスパルスが、勝点36で6位のジェフユナイテッド千葉を迎え撃つ。J1昇格プレーオフ圏内の死守はもちろんのこと、2位以上に与えられる自動昇格枠を目指す上では、絶対に落とせない一戦となる。 首位のV・ファーレン長崎と2位の横浜FCをピタリと追走する清水は、今季初の2連敗で迎えた前節・ファジアーノ岡山戦を3-1で勝利。3月の第5節以降、ゴールから遠ざかっていたカルリーニョス・ジュニオが2ゴールを決めるなど、役者が仕事し連敗を最小限でストップした。 その勢いをつなげたいところであるが、今節はそのカルリーニョス・ジュニオと乾貴士が累積警告で出場停止となる。攻撃の要である二人を同時に欠く“非常事態”の中でどのように攻撃を組み立てていくかが、問われるゲームになりそうだ。 そんな状況で期待を寄せたいのは、岡山戦で勝負を決める3点目を奪った矢島慎也である。今季からオレンジのユニフォームに袖を通した背番号21は、レギュラーの座こそつかみ切れていないが、中盤のポジションならどこでもこなせる万能型のMFとして、チームに貢献。第11節から第18節までは先発出場を続け、確かな能力を示している。 今節は先発の可能性も十分に考えられるだけに矢島が再びチームを連勝街道に導き、自動昇格圏内への浮上の先導役となってほしいところだ。 今季こそはJ1昇格を誓う千葉は、リーグトップタイの43得点を挙げる攻撃力を武器に勝点を積み重ねているが、取りこぼしの多さが響き、なかなか上位に浮上し切れないのが現状である。前節・鹿児島ユナイテッド戦は、田口泰士とメンデスのゴールで逆転勝ち。今季2度目の連敗は阻止し、ようやく第3節以降、約4カ月ぶりにプレーオフ圏内に順位を上げてきた。 ここから昇格争いに絡んでいくためには、自分たちより上のチームから勝点を奪っていくことは絶対となる。8月以降に多くの直接対決を控えるが、その第一ラウンドとなる清水戦で勝点3を手にできれば、その後のゲームを勝点差が縮まった状況で迎えられるかもしれない。 まずは、10ポイント差で先を行く清水を叩き、上位追撃の合図としたい。