アロゲート産駒の“砂の大物候補” ポルックスSで4連勝なるか
名馬アロゲート(Arrogate)の最終世代となるアッシュルバニパル(牡4、美浦・田中博康厩舎)が、日曜中山10Rのポルックスステークス(4歳上・オープン・ダ1800m)で4連勝を狙う。 【写真】アッシュルバニパルこれまでの軌跡 アッシュルバニパルは父Arrogate、母Georgie's Angel、母の父Bellamy Roadの血統。父はG1を4勝し、獲得賞金が当時の世界最高となった名馬。種牡馬としても活躍馬を次々に送り出したが、20年に7歳で早世した。また、アッシュルバニパルの全兄にあたるケイヴロック(Cave Rock)は22年に米G1のデルマーフューチュリティSとアメリカンファラオSを制したが、23年8月に蹄葉炎のため、やはり志半ばでこの世を去っている。この血統が評価されて、23年のOBSマーチセールでは105万ドルの高値で落札された。 ここまで一貫して東京ダ1600mを使われて5戦4勝。前走の赤富士Sは中団から外を回しての差し切り。2着のサルヴァトーレとは僅かにクビ差ながら、着差以上に強い内容だった。今回は初の中山ダ1800mがカギだが、オープンでも通用する力はあるはず。レモンポップが引退した田中博康厩舎の次期エース候補に名乗りを上げるか。今後を占う上でも、見逃せない一戦となる。