理想は35歳まで!?自分のため、娘のために知っておきたい最新「卵子凍結」事情|STORY
「卵子凍結」を行うなら35歳までが理想
――「STORY世代」といわれる30代後半以降の自然妊娠の確率はやはり低いのでしょうか? もちろん個人差はあるのですが、あくまでデータ的に言いますと、例えば2人お子さんを持ちたいと思った場合、34歳から妊活を始めた場合の成功率が75%と言われています。30歳までの1回の生理周期の自然妊娠率は約30%、35歳だと18%、40歳になると5%にまで下がります。ちょうど働き盛りである30代半ばから、「妊よう性」は急速に低下すると言われています。 ――とてもシビアな数字ですね。妊娠って本当に奇跡なんですね。 妊娠の鍵となるのは卵子の量と質で、卵子が若ければ体外受精をすることで、40代での出産でも20代と大きく変わらないデータがでています。卵子凍結は全員にとって必要なものではなくあくまで選択肢なのですが、するならできるだけ若いうちにしておくことがおすすめです。ですから、できるだけ早く、できれば35歳までに卵子凍結をしておくのが理想的と言われています。卵子凍結をされた方からは、「30代になり将来子どもは欲しいけど、今はパートナーがいないため決断。卵子凍結したことであせらず婚活できるようになった」「現在パートナーがいるが、今しかできないため留学をしたく、渡航前に卵子凍結した」など、自身のキャリアアップやライフプランの選択肢を広げることができた、という声をいただいています。 ――もしかしたら実際に使わないかもしれませんが、卵子凍結しておくことで保険というか、精神的に安定が生まれますよね。採卵はどのように行われるのでしょうか? まずは卵巣や子宮の状態をチェックし病気がないかなどを確認します。その後、生理後に排卵誘発剤を使い卵子を育て採卵、その中から成熟卵のみを凍結し、専用のタンクで保管します。弊社の保管システムでは、ケーンと呼ばれる専用容器1本あたり卵子を最大15個まで保管することができますが、一回の採卵で取れる卵子の数も個人差があります。数年後、子どもを持ちたいと思ったタイミングで卵子を融解(解凍)し、体外受精を行う場合の融解率や体外受精の受精の確率をふまえ、10個以上保管しておくことが望ましいです。採卵自体は麻酔をするので痛みの感覚には個人差がありますが、半日程度で終わるため、休みなどは取らずそのまま出社される方もいらっしゃいます。