体重超過の堤駿斗 世界挑戦者決定戦で復帰「2度目はないように」
もう失敗は許されない。ボクシングの志成ジムは18日、都内で会見を開き、12月31日に東京・大田区総合体育館でWBA世界スーパーフェザー級8位の堤駿斗(25=志成)が同級14位レネ・アルバラード(35=ニカラグア)と同級挑戦者決定戦を行うことを発表した。 堤は4月にフェザー級10回戦で元WBA世界バンタム級王者アンセルモ・モレノ(パナマ)に3回KO勝ちしたものの、1・6キロも体重超過し、6か月の出場停止処分を受けた。8か月ぶりの復帰戦に「応援してくださる方の思いを裏切ってしまった。リングに立って戦っていくことでしか信頼を取り戻せない。一度でもしてはいけない失敗をしてしまったので、2度目はないようにコンディションを整えて試合に挑みたい」と神妙な面持ちで意気込みを語った。 前戦では試合に備えた米国での合宿で新型コロナウイルスに感染したことが減量に影響した。今回も米国合宿を行ったが、コンディション調整を重視し、試合の約1か月半前の前日に帰国。さらには元ボクサーの減量コーチも付け、食事のメニューや水分摂取量などのアドバイスを受けているという。 1階級上げて、いきなり世界挑戦者決定戦のチャンスとなったことには「まだ実感はわいていない。アルバラード選手に勝つことだけを考えて練習に取り組みます」と控えめにコメント。「相手の想定も高くして、体的には通用しないことも踏まえた上で、それでも勝てるところまで持っていくのが自分の仕事。おつりがくるぐらい強くなって、フィジカル的に負けてても、テクニックと持ち味を駆使して勝ちたい」とレベルアップを誓った。
洪経人