大の里が小結若元春を破り今場所2度目の3連勝で7勝2敗 勝ち越しに王手
<大相撲九州場所>◇9日目◇18日◇福岡国際センター 新大関の大の里(24=二所ノ関)が、今場所2度目の3連勝で、勝ち越しに王手をかけた。 前々回対戦の7月名古屋場所で敗れていた、けんか四つの小結若元春を破った。初日から3日目までに続く3連勝。若元春との対戦成績を4勝1敗、今場所の成績を7勝2敗とした。 今場所は4日目に阿炎、6日目に若隆景と、ともに先場所も敗れていた相手に2場所連続で敗れていた。苦手な相手が明確になってきた中で、2場所前に敗れていた若元春に再び敗れるようなら、さらに1人、苦手意識が強まる相手ができるところだった。06年夏場所の白鵬以来、18年ぶりの新大関優勝を目指す今場所だけではなく、横綱を目指す来年以降に向けても、価値ある白星を挙げた。 これで小結2人との対戦を終え、10日目は関脇大栄翔戦が組まれた。今後は関脇以上との対戦が、多くなると予想される。前日8日目の取組後、報道陣に対応した際には「集中してやるだけ」や「集中して頑張ります」など「集中」という言葉を5度目も使った。2場所連続3度目の優勝へ、難敵との連戦に向けて、一段と集中力を高めて臨む決意をにじませていた。