若者言葉「やばい」の由来って? 令和の新語は「キャパい」「メロい」←意味知ってる?
日常的に使われている「やばい」という若者言葉。「(ピンチな状況で)やばい」「(最高すぎて)やばい」など、その用途は時代によって変化し続けている。 【関連】「了解→りょ」はもう古い いまどきの10代は「了解」をこう表現するらしいです そもそも、「やばい」という言葉はどこから誕生したのか。関西を中心に活躍するフリーアナウンサー・清水健と、落語家・桂米舞がパーソナリティーを務めるラジオ番組で、「やばい」の由来などについて解説した。 諸説あるものの、「やばい」は「牢屋(ろうや)」から生まれたといわれている。江戸時代には「“やば”なことをしでかす」の形容動詞として使用されており、牢屋・看守を指す隠語「厄場(やくば、やば)」から誕生したという説がある。 当時は、法に触れることや危険であること、さらには「都合が悪い」「危ない」という意味を持ち、いま以上に重い言葉として使われていた。 ほかに、矢を的に当てる室内遊戯場「矢場(やば)」が形容詞化した説もある。室内遊戯場の裏では売春の取り締まりが多かったことから、形容詞化した「矢場(やば)い」が使われていたと考えられている。 さまざまな意味や経緯を持つ「やばい」という言葉。令和のいま、若者の間では「キャパい」という言葉も生まれている。「キャパい」とは、「キャパオーバー」の略語。想定外の出来事が起きたときや、限界の状況を表す際に使われ、まさに「やばい」と同じような言葉として使われている。 「キャパい」はポジティブな場面でも使われ、「最高」などの興奮したときにも使えるという特徴がある。 ちなみに、「キャパい」という言葉を生み出したのは、タレントのゆうちゃみ。仲のいいおばちゃんの口グセが「キャパオーバーやわ」だったことがきっかけだという。 この日、米舞は私服のロリータファッションでスタジオに現れた。清水は、「米舞の私服を見て『やばい!』となった」と、早速「やばい」の活用エピソードを披露。一方、米舞は「高座に上がっているときは毎回『キャパい』です……」というコメントを残した。 「やばい」の由来を紹介したあと、「『メロい』って言葉をご存じですか?」と投げかけた米舞。新しい言葉に興味津々な清水に向けて、「『メロメロになる』という意味を持ち、おもにかっこいい人を見てメロメロになることを指す」と解説した。 米舞が紹介した「メロい」という言葉について、清水は「(その言葉を使っているのは)和歌山だけちゃうか?」とツッコみ。初めて聞く言葉に、スタジオ内は大いに盛り上がった。 ※ラジオ関西『Clip木曜日』より
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