<歴史に挑戦・24センバツ明豊>登録メンバー20人の横顔紹介/5止 /大分
◇磨いた筋力で強振 谷野裕紀外野手(2年) 昨秋は左太ももの肉離れで思い通りの練習ができなかった。だが、低反発バットの導入を見据え、打球の威力を落とさないようウエートトレーニングに専念。上半身を中心に鍛え、バットを振る力強さに磨きをかけた。 【写真で見る歓喜の瞬間】歴代のセンバツ覇者たち ひと冬で体重は約3キロ増。3月の練習試合では、強豪校の左投手から本塁打を放ち、「良いスタートが切れた」と笑顔を見せた。 好調を維持してセンバツへ。「全力プレーを見せて、好機に1本打ちたい」 ◇どんな場面も抑える 大堀羚斗投手(1年) 昨秋の公式戦でも登板した左腕。どんな場面でも動じないマウンド度胸を持っている。 九州地区大会1回戦では、1点リードで迎えた九回裏にマウンドへ。2アウトを奪った後、3人目の打者に中前打で出塁されたが、慌てず冷静に次の打者を打ち取った。山内真南斗捕手は「役割に応じた投球ができ、雰囲気にのまれない」と評価する。 冬はウエートトレーニングで体作りに励んだ。「威力のある投球がしたい」 ◇気配り上手な寮長 桜井勇季外野手(2年) 練習試合での打撃の好調さを買われ、背番号をつかんだ。 部員のほとんどが暮らす寮の寮長。起床時に放送を流し、就寝時にはブレーカーを落とす他、「細かいルールを守れなければ、チームが良くない方向に行く」と考え、共用部分の整理整頓などにも気を配る。 センバツで4強だった2019年、準優勝の21年は、いずれも要所で当時の寮長が活躍した。「出してもらえるなら代打。振らずに終わりたくない」 ◇一打にパンチ力かけ 早坂颯真捕手(2年) 川崎絢平監督が「パンチ力がある」と評価する打撃が持ち味で、代打での出場機会が多い。 別府市出身で、明豊中の軟式野球部に入部した。打撃は元々得意だったが、「打てる捕手を育てたい」というチームの方針で、中2から捕手に。中3時には4番を任され、全国大会にも出場した。 自主練習では、試合をイメージし、1打席で結果を残せるよう取り組んできた。「思い切りよく、自分のスイングをする」 (おわり)