25年JLPGAツアーはルーキーが席巻するかも? その理由をコーチ陣が語った【女子プロのツアーコーチ座談会・24年振り返り④】
森: 昔は師匠と弟子みたいな関係があって、選手をイチから作り上げるみたいなスタイルだったのが、今は、さっき言ったように既に在るモノに対して、さっき柳ちゃんが言ったように変な方向に行ったら戻してあげるとか、良い情報を与えながら、キープさせつつ徐々に強くしていくという役割にコーチは変わっているなと思いますよ。 柳橋: そうですね。 森: 変な方向っていうのは、例えば今の子は自分のスウィングは見える、クラブの動きも見える状態でゴルフを始めているので、そのことで逆に弊害をくらうことがあるんですよ。 中村: 形とかね。 森: そう、スウィングの形とかクラブのポジショニングとかにこだわり過ぎるとおかしくなっちゃう。
中村: 例えば昨年、菅沼菜々選手は、ショットを良くしようとスウィング直したっていうんでしょ。 森: そう。レイドオフにしたの。 中村: まったく必要なかったってことじゃない。結果からも。 森: そこなんですよ。何でやったのか聞いたら、「トップでみんなにクロスが凄いって言われるから」って。それで元々捩じっていないタイプなのに捩じりだして。 柳橋: あぁ~。なるほどねぇ。 中村: 彼女はそもそもショットはいいわけだからね。 森: そう、あれだけパター入ってたら。ショットが普通に戻れば。 大西: よくチップインするイメージですもんね。 森: アプローチが上手いよね。ビビった。ツアーで一番うまくないですか。しかも上手さを見せない。一見、上手くなさそうというと語弊があるけど、それでメチャ上手いという。 柳橋: いや、うまいですよ。 中村: そういう意味でも情報を入れるほうも選別しないといけないということだね。その辺が上手く出来た子が結果に結びついているわけだからね。来季は、その辺のことも注目したいですね。
みんゴルツアー担当