25年JLPGAツアーはルーキーが席巻するかも? その理由をコーチ陣が語った【女子プロのツアーコーチ座談会・24年振り返り④】
中村: 大西コーチは25年はどんなシーズンになると思う。 大西: シード選手の平均年齢も若くなってきていて、今年は若い子の活躍が目立ちました。そんな中で30歳以上の優勝者はイ・ミニョン選手だけだったので、来年はやってやる! って言うベテランの選手たちに注目したいですね。 森: 業界的には若い選手がドンドン出てきたほうが盛り上がるんだろうけど、ゴルフは競技特性で道具を使って体力をカバーできるスポーツ。僕もベテランの活躍に期待したいですね。一方で、ゴルフって負けの記憶が蓄積されていくスポーツで、経験がマイナスになっていく部分がある。だからイップスとかになるわけですよね。そんな中で、ベテランが活躍するっていうのはメチャクチャ面白いと思うし、負けの蓄積が増えていく選手が勝ったら、泣けるよねっていう部分を見たいですね。それに、選手には必ず何度かのピークがあるから、その落ちた時にどうするかがコーチの役割かなと思いますね。良い時は放っておいてもいいじゃないですか。
中村: 柳橋コーチは臼井麗香選手にどういうことを教えるの? スウィングとかは。 柳橋: 教える時もありますけど。それこそ自分は情報の整理が凄く大事だと思っているので。今の時代って情報過多で、選手はどれが良いか悪いかわからないから、とりあえず全部採り入れてみようってやるからおかしくなっちゃうわけじゃいですか。僕らコーチの仕事は、これは大事だよ、これは別にいいんじゃないっていう選別をしてあげる。僕は基本的に稲見萌寧のときも臼井麗香のときも、それをやっているだけです。そして、選別して大事だとしたモノをどうやるかという方法論は僕らにもあるので、それを提供してあげるということですよね。コーチとしてはモチベーション管理が大きなウェイトを占めていて、森さんが言うように、選手が悪くなってきた時にどういう声掛けをしてあげるかというところだけしかないんじゃないかなと正直思っています。 中村: 安心材料になっているということだよね。大西コーチはどういうコーチングをしているわけ。 大西: 自分の色が強すぎると良いことがないので。誰かに助けを求めたりして。柳橋さんとか森さんが瀬令奈さんと話してくれることによって、それだけで気持ちが高まっていくんで、僕はいろんな人に助けてもらいながら今があるので。