線路ギリギリで自撮りに夢中の観光客が電車にはねられる“決定的瞬間”が話題に…命に別状なしも、批判続々
観光客が自撮りに熱中する様子は、世界中の名所でお馴染みの光景だが、線路ぎりぎりまではみ出して自撮りする観光客が、後ろから来た列車にはねられるという事件が起きた。事故の瞬間を撮影した動画がソーシャル・メディアに投稿され、見る人を驚かせている。 【動画】自撮りに夢中の観光客が電車にはねられる“決定的瞬間”
線路に肉薄!警笛にも気付かず…
オーストラリアのニュースサイト、News.com.auによれば、事故にあったのは55歳の女性観光客で、12月14日に、台湾の嘉儀市にある阿里山森林鉄路(鉄道)を訪れていた。線路沿いには柵などはなかったようで、女性は線路から数センチの場所に立ち、笑顔でスマホを掲げていた。ところが後方から電車が接近。肩を直撃された女性は、強い衝撃で地面に倒れこんだ。 電車の運転手は警笛を鳴らしたというが、自撮りに没頭していた女性は気が付かなかったという。現場にいた他の人々は、叫び声が聞こえたため、すぐに女性のもとに駆け寄ったということだ。
命に別状なしも、ネットで批判続々
事故をとらえた映像には、女性が生気なく地面に横たわっている姿が映っていた。女性の脚はわずかに動いており、すぐに応急処置が行われて、最寄りの病院に搬送されたという。検査の結果、幸いにも左足の骨折だけで、致命的なケガではなかったという。 ソーシャル・メディアには、「列車のスピードが遅くて幸運」「骨折ぐらいでよかった」などの意見もあったが、「常識知らず」「きっと過去にもニアミスしてる」「ダーウィン賞(自身の愚かな行為で遺伝子を抹消した人に贈られる賞)候補!」など、この女性に対するネガティブなコメントが多かった。
グループで危険行為? ツアー会社にも責任
News.com.auによれば、女性は旅行会社が企画したツアーに参加しており、グループで線路の一部に立ち入っていたようだ。線路に近づくことは禁止されているため、すぐに警報音が鳴ったとされているが、聞こえなかったのか無視したのかは不明だ。ツアー会社側は、スタッフが列車から距離を置くようにと、グループに警告していたと主張している。 警察は、列車や線路にどのような損害が生じたか現在調査中だという。ツアー会社は、事故は自撮りが原因だったことを認めて後日謝罪。安全確保のための訓練強化を行うと述べた。鉄道の管理局によれば、ツアー会社には罰金が科せられ、1年間の立ち入り禁止も命じられたという。
文:山川真智子