キム・カーダシアンも絶賛する栄養の宝庫「米のとぎ汁」を使ったヘアケア法…専門家による意見は?
美しく健康な髪を手に入れるため、キム・カーダシアンやカーディ・Bをはじめとするセレブやインフルエンサーたちが今こぞって米のとぎ汁をヘアケアに取り入れている。 あのキム・カーダシアンが美しい髪のために米のとぎ汁をトリートメントとして使っているという。そしてつい先日、その具体的な方法がキムの姉、コートニー・カーダシアンが運営するウェルネスサイト「Poosh(プーシュ)」のInstagramにアップされた。動画には、米をといだ際に出るとぎ汁をスプレーボトルに入れたものを週1~2回、髪全体になじませ、洗い流すだけでヘルシーな髪が手に入るとの説明文が加えられている。 ■アジアに昔から伝わる米のとぎ汁の美髪ケア 〈写真〉キム・カーダシアンも絶賛する栄養の宝庫「米のとぎ汁」を使ったヘアケア法 米にはミネラル、ビタミン、アミノ酸、抗酸化物質が豊富に含まれている。ニューヨークのマウントサイナイ医科大学皮膚科の臨床助教授のジャネット・グラフ医師は、「昔から日本や中国ではヘアケアに米のとぎ汁が使われてきました。米のとぎ汁には米全体と同じ栄養素が多く含まれている可能性が高いので、髪のツヤ、弾力性、健康などの美容効果が期待できます」と断言する。 例えば、米のとぎ汁に含まれるパンテノール(ビタミンB5)は髪を柔らかくする働きがあり、イノシトール(ビタミンB8)は健康な髪の成長をサポートし、食物繊維は髪をコーティングして太くする働きがある。また、フェルラ酸を含む抗酸化物質は、日光や汚染などによって引き起こされる酸化ストレスから髪を保護し、白髪や切れ毛を防ぐ効果が期待できる。一方、科学的根拠については、「育毛効果は十分に期待できますが、それを確認するためには更なる臨床試験が必要でしょう」とグラフ医師は述べる。 ■米のとぎ汁ヘアトリートメントの作り方 米1カップを水で洗い、汚れや不純物を取り除く。 米をボウルに入れ、2カップの水を加える。 米を30分以上水に浸す。 米を濾し、水は取っておく。 米のとぎ汁を髪と頭皮につけ、やさしくマッサージする。 米のとぎ汁を髪につけたまま20分以上放置する。 ぬるま湯で髪をよくすすぐ。 米のとぎ汁を直接頭皮や髪の根元から毛先にかけてなじませるか、とぎ汁を予めスプレーボトルに入れて、髪全体に十分なじむまで振りかける。 ジャネット・グラフ医師とマサチューセッツ州の内科医マリー・ウェンデル医師によると、「米のとぎ汁は乳白色で濁っているほうがより良い」という。「すぐに使い切らない場合は、密閉瓶に入れて冷蔵庫で数日保存することもできます。乾いた髪につけると、濡れた髪よりも栄養分を吸収しやすくなります。20~30分放置した後、いつも通りに髪を洗い、トリートメントやコンディショナーを使用すると良いでしょう」とウェルマン医師は説明する。一方、カラーリングやパーマ、縮毛矯正などをしている髪の場合、米のとぎ汁の使用には注意が必要だ。米のとぎ汁に含まれるタンパク質が化学薬品と相互作用し、色ムラや手触りなどの悪影響につながる可能性がある。米のとぎ汁をまずは少量で試し、髪の反応を観察し、それに応じて使用量を調節しよう。 出典: We Asked Experts If You Should Really Use Rice Water for Hair GrowthKim Kardashian Swears by Rice Water for Hair Growth & Dermatologists Explain Why It’s a Treatment Worth Trying You've Heard of Rice Water For Hair ― but What About For Skin? 文/山口華恵
山口華恵