田中希実 女子5㎞で日本新更新も「非常に調子が悪かった」東京世界陸上に向けて「ここから着実に力をつけ直す」
■第49回熊本甲佐10マイル公認ロードレース(1日、熊本県甲佐町、甲佐町役場前発着) 甲佐10マイル公認ロードレース・女子5㎞の部に田中希実(25、New Balance)が出場し、15分25秒の日本新記録をマーク、2022年に自身が記録した15分34秒を9秒更新した。 パリオリンピック™では1500m、5000mの2種目に出場、ダイヤモンドリーグでは5000mで2年連続ファイナル進出を果たした田中は、休養を挟み10月に始動。今大会は女子5㎞の部に出場した。 レースは序盤から今年1月のバレンシア10㎞ロードで女子史上初となる28分台をマークしたA.ゲティチ(23、キャノンAC九州)が独走、田中は2位集団でレースを進めた。田中は自身のペースを落とさず、15分25秒の2位でフィニッシュ。2022年に福岡でマークした15分34秒を9秒更新する日本新記録となった。 レース後、田中は「今回、非常に調子が悪かったので、私自身の持っている記録も抜けるかどうかという部分があるなか、走って、その中で記録が更新できたのが良かった」と口にし、日本記録更新も「おそらく東京世界陸上でも一緒に戦うであろうアグネス(ゲティチ)選手からかなり遅れを取ってしまったので、それはジレンマといいますか、これからに向けての不安を残したままのレースになってしまったかなと思います」と反省点も語った。 「だだ今の状態でできることをしっかり出せたところはプラスになると思うのでここから着実に力をつけ直していって、来年は東京世界陸上やそれまでのダイヤモンドリーグやグランドスラムにおいて私が参加できることに感謝を感じながら、日本人としての参加で存在感を示せるようにしたいなと思っています」と抱負を話した。
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