【相談急増】ネット証券に暗号資産など通帳や書類ない「デジタル遺産」に苦悩…パスワード共有など事前準備が大切「デジタル遺産引き継ぎサービス」も
パスワード解除は高額に…デジタル遺産の引き継ぎ方法
遠藤キャスター: 家族が亡くなった後、色々と大変だったという方が多いと思いますが、特に今、ログインやパスワードなどが分からずに確認作業ができなくて困ったというケースが本当に多いです。もし自分に万が一の時、そのための備えも大事ですし、大切な人が亡くなった場合の備えというのは、やはり大事になってきますよね。 青井実キャスター: ただ生前にスマホのパスワードを見せたくない人もいるし、一方で残さなければいけないから管理が難しいですよね。 宮司愛海キャスター: 私は母が亡くなったんですけど、事前に教えてもらっていました。信頼関係の上で成り立つものだから、なかなか難しいところですよね。 遠藤キャスター: 伊勢田弁護士によると、亡くなった家族がスマホのパスワードを共有していなかった場合として、まず専門業者に依頼して解除してもらうことはできます。ただ非常に高額で時間がかかるというデメリットもあるので、これは最終手段で、やはり家族間でなるべく共有した方がいいということです。 その共有の仕方は事前に出来ることとして、例えばパスワードを書いて封筒に入れて、封をして、それをどこかに保管しておく。その保管場所を家族に事前に共有しておくなども、ひとつの例として上げられます。 遠藤キャスター: 口座などのリストを作ってノートにしておいて、パスワードでなくてもどういった口座があるのか共有しておく。 そして、新しいサービスもあります。「デジタル遺産引き継ぎサービス」というものなんですが、これは事前に登録をしておくと、引き継ぎ会社から登録者に定期的に連絡がきます。一定期間応答がないと、事前に決めていた継承者にパスワード等通知するサービスです。 SPキャスター岩田朋子さん: 連絡が取れないからといって確認してくれるわけではなくて、パスワードが自動的に継承者に行ってしまうので、それも問題ですよね。私も終活をやってるんですけど、考えちゃいますよね。私みたいに独身だと誰に引き継いだらいいのかっていうのもありますし、逆に年老いた父とかに聞くと「まだ早い」みたいなことを言われちゃうと空気が悪くなってしまって。そうこうしているうちに、認知症になっちゃったりと。 遠藤キャスター: デジタル遺産は、どういったものが相続できるのかできないのか紹介します。できるものとしては、ネット証券や暗号資産、バーコード決済の電子マネーなど、航空会社のマイルに関しては相続できます。 一方で、相続できないものもあります。買い物に付与されるVポイントやDポイント、楽天ポイントなどは相続できないということなので、貯めずに使っておくということも大事だということでした。 青井キャスター: 自分のためにもそうですし、家族のためにみんなで考えておく必要がありますね。 (「イット!」11月14日放送より)
イット!