ケニア大統領増税法案を撤回 大規模抗議デモで22人死亡
ナイロビ、ケニア、6月27日 (AP) ― 増税法案に反対する数千人規模の抗議デモで死者22人が出たことを受けて、ケニアのルト大統領は6月26日、国会が可決した同法案に署名しないと表明した。 債務返済のため政府は資金調達を望んでいたが、数百万人が生活苦にあえぐ中、同法案はさらなる経済的苦痛をもたらすだろうと国民が反対。 この前日、ケニア議会に乱入したデモ参加者に対して、治安部隊が発砲し、少なくとも22人が死亡、約200人が負傷、50人が逮捕拘束された。 混乱を沈静化させるため当局は軍を出動させ、ルト大統領はデモ隊の行動を"反逆的"と呼んだ。 同大統領は今、提案された法案が「広範な不満」を引き起こし、それに耳を傾け「譲歩した」と述べた。ケニア国民が物価上昇に対処できるよう支援することを誓い政権に就いたルトにとって、同法案撤回は大きな後退である。 (日本語翻訳・編集 アフロ)