《ブラジル》「『やめて』と言えなかった…」11歳少女が絵で性的虐待訴える
ブラジル北東部アラゴアス州内陸部の農村地域アラピラカ市で26日、11歳の姪に性的虐待を加えた容疑で41歳の男が逮捕された。被害者の少女が書いた絵の中に性被害の描写が含まれており、それを発見した姉が母親に相談したことで事件が発覚した。28日付G1サイトなどが報じた。 警察によると、この少女は、近くに住む2人の従姉妹と遊ぶために家に行った際、叔父にレイプされたという。その際、叔父は娘たちに家の掃除をさせ、誰にも気づかれないように寝室で姪を虐待した。叔父から虐待を暴露しないよう脅された少女は、親族の誰にも事実を明かすことができなかったという。 同市児童青少年特別警察署のマリア・フェルナンデス・ポルト警察署長は、「姉が寝室で絵を見つけ、母親がその絵を持ってきたので、被害届を作成しました。警察の捜査が始まり、身体検査により被害の証拠が発見されました」と語った。 絵の中で、少女は自分の体の親密な部分を強調し、レイプされた場所を矢印と丸で示した。そして、多くの綴り違いのある単語で、必死に「もう処女ではない」「触られた」「『やめて』と言えなかった…」などのフレーズを書いた。絵の中の自画像は、涙を流して苦悩の表情を浮かべ、横に壊れたハートを描いた。描かれた加害者とされる人物の頭部は黒く塗りつぶされている。 警察は捜査の過程で、少女が虐待によるトラウマから自ら命を絶とうとしていたことも突き止めた。 集められた証拠に基づき、ポルト警察署長は犯人の拘留を要請し、司法当局もこれを命じた。児童青少年特別警察署のチームが令状を送達し、現在被告人は裁判所の管理下にある。彼は同市の刑務所に送られた。