ヤクルト・石川雅規「200勝できると信じてる」 減額制限超え2750万円減で契約更改
戦友たちの思いも背負い、進んでいく。球界最年長の左腕、ヤクルト・石川雅規投手(44)が2日、東京・北青山の球団事務所で契約更改交渉に臨み、減額制限(1億円以下は25%)を超える2750万円減の年俸4000万円(推定)でサイン。色紙には「進」と記し、覚悟を持って24年目のシーズンに挑む。 「今年は青木(宣親)だったり、(ソフトバンク)和田だったり、同世代がユニホームを脱いで、僕自身は野球選手としてまだまだ進んでいきたいと思っている。勝利数もそうですし、前へ前へ進んでいきたい」 悔しさを糧に、一歩ずつ高みを目指す。今季は、6月2日の楽天戦(楽天モバイルパーク)で5回4安打無失点の完封勝利を挙げ(降雨五回コールド)、史上初となる1年目から23年連続勝利を達成。ただ9試合で1勝に終わり、チームも2年連続リーグ5位だっただけに「本当に悔しい。1勝があるからこそ次につながる。もっとたくさん勝てるように自分を信じて頑張っていきたい」と力を込めた。 来季勝利を挙げれば、プロ野球新記録となる24年連続勝利となる。そして、目標に掲げ続けてきた通算200勝まで残り14勝としており、達成不可能な数字ではない。オフシーズンはもう一度、可動域を広げるためのトレーニングを取り入れており、着々と準備を進めている。 「来年24、そして、25と(勝利を)続けられるようにしっかりと競争していきたい。言霊なので、『200勝』といろいろな方に言われますけど、できると信じてやっている。そこに向けても頑張っていきたい」と石川。狙うは偉業達成とV奪回、日本一達成。前に進み続ければ、必ずや歓喜の瞬間が訪れる。(赤尾裕希)