「ChatGPTの使い方本」の著者に聞く“残念なプロンプト”の共通点とは?
人間のような自然な会話ができるAIチャットサービス「ChatGPT」。 『ChatGPTを使い尽くす! 深津式プロンプト読本』(日経BP)の著者であるTHE GUILD代表の深津貴之氏は「実際に利用している人も少ないが、その中で使いこなせている人はさらに少ない」と実情を話す。 【映像】3つの“残念なプロンプト”とは? また、その自由度の高さからAIの力を発揮できない、あるいは混乱させてしまうような“残念なプロンプト(指示文)”も少なくないという。ここでは深津氏にそんな“残念なプロンプト”について聞いた。 ◆残念なプロンプト1:「長すぎる」 「長すぎるプロンプトは人間同様、混乱させる恐れがある。基本はやってほしいことを簡潔に、漏れ抜けなく伝えること。一方で、例えば番組の台本を頼むのであれば『過去回のもの』を渡すなど、具体例を渡すことも有効だ」 ◆残念なプロンプト2:「求めるものを言語化できていない」 「ある意味プライドを捨てて、最初に『私はチャットAIの初心者です。あなたは私にチャットAIの使い方を教える先生AIです。私の命令に対して、どう命令したらベストな結果が得られるか、教えながら作業を実行して』などと入力しておく。そうするとAIのほうから追加の指示出しを求めてきてスムーズに進むケースも多い。とはいえ、AIも進歩してきており、向こうから“察して”詳細などを聞き返してくれたりもする」 ◆残念なプロンプト3:「誰も思いついたことのない唯一無二のアイデアを求める」 「生成AIは確率で答えるため基本的に“1番もっともらしい答え”を出すが、『唯一無二』はその対極にある言葉だ。そのため、AIの力を借りたいのであれば、唯一無二の“根っこの部分”を人間が与え、AIに膨らませてもらえばいい。例えば、『大ヒットするハリウッド映画を考えて』と頼むと『スターウォーズ』のような回答しか得られないかもしれないが、『猫がコスプレをしてパリコレのファッションショーで優勝するストーリーをお願い』などと頼めば、唯一無二性はより深くなる」 (『ABEMAヒルズ』より)
ABEMA TIMES編集部