子どもの性教育をどう始める?専門家が語る「自分のからだを守る」意識の育て方
・感じたことや気持ちを言葉にする 感じる力が備わってきたら、感情を言葉にすることを大人がサポートします。「『あっちに行け!』って言われて悲しかったのね」というように、「あなたはこういう理由でこんな気持ちになったんだね」と整理して伝えるのが有効です。それが「悲しい」「うれしい」など、感情に名前があることを知る機会になり、やがて、子ども自身の言葉になって自己表現ができるようになります。 そして次に、「うれしいね」と人と共感する、「私はリレーで勝ってうれしかったけど、同じチームだった〇〇ちゃんは転んじゃったから悔しいんだな」と、人の感情を想像する力につながります。3~5歳の時期にこの力がぐんと伸びてくるのです。
・感じ方が人と極端に違う子どもたちも 人によって感覚の受け止め方が違うわけですが、その中でも、特定の刺激に対してとても敏感な人(人から触られることが苦痛など)と、とても鈍感な人(けがをしても痛みがわからないなど)がいます。どの刺激にどういう反応を示すかはそれぞれですが、このように、人と感じ方が極端に違う子がいるということも知っておきましょう。
高山恵子(臨床心理士),佐々木睦美(保健師)