使命は環境保全と子育て支援。キッズリユース『ふくちゃんリユスタ』が見る社会の未来像
教育になるイベント開催も。『ふくちゃんリユスタ』が支持される理由
――フリマアプリが台頭するなか、本事業が支持されている理由はどこにあるとお考えですか? 先ほどの話にもありましたように、リユース商品を選ぶうえでは商品の清潔感や状態の良さが重要です。フリマアプリなどで購入する場合、写真だけでは判断しづらい部分ではないでしょうか。例えば、大人が使う抱っこ紐なども、実際に着用してみないと使用感がわかりません。 その点、実店舗では実際に商品を手に取って確かめられるという強みがあります。また、子ども服・ベビー用品・おもちゃ・絵本・マタニティ育児用品など、豊富な品揃えも支持いただいている理由の一つです。 さらに当社では、一般的なリユースショップが5~10円で買い取りしている商品を、平均して50~120円で買い取りしている点も支持を得ている大きな要因だと思います。
――店舗づくりにはどのようなこだわりがありますか? 路面店や商業施設の店舗など形態によって設備が異なるのですが、子どもが遊べるキッズスペースは好評を頂いております。お子さま連れで来店されるお客さまの多くが利用している状況です。 オムツ交換台や授乳スペースも設置しており、ベビーカーを押しながらでも安全かつスムーズに店内を移動できるよう、導線には十分な余裕を持たせています。大人だけでなく、子どもも快適に過ごせる店舗作りを目指し、親子でリラックスできる空間を提供することがテーマです。
――子どもたちが売り子となって出店するイベント『こどもフリマフェスタ』を開催しているようですが、開催の目的を教えてください。 第一の目的は、子どもの頃から楽しくリユースに触れる機会を提供することです。自分が使っていた物に値段を付け、それをお客さまが実際に買ってくれる――。これは子どもたちにとって嬉しい成功体験になると思います。 さらに「傷が付いた物が100円で売れたけれど、もっとていねいに扱っていれば500円で売れたかもしれない」というように、子どもたちは物をていねいに扱うことの大切さを学べます。そして、「いらっしゃいませ!」と声がけする接客を通じて、お客さまとコミュニケーションを取る経験も積むことができます。こうした教育的な観点を持ちながら運営してきました。 『こどもフリマフェスタ』は、子どもの成長機会を創出するリユース事業である点を評価いただき、他企業とのコラボレーションなど、様々なつながりが生まれています。