手術から1年 2024年は最大限楽しむ年に! 42歳グルメブロガー、がんになる。(12) 毎日ビール.jp ユッキー
未練を燃料に前進中
息子の経験値を稼ぐのもそうですが、わたし自身にもやりたいことが山ほどあります。そのなかのひとつがスイミングです。 幼い頃、スイミングを始めたわたしは、10歳でジュニアコースを卒業しました。あれから30年以上の月日が流れましたけれども、その間ずっと抱えていた未練があります。それは、家庭の都合で選手コースに進めなかったこと。 スキルス胃がんを経験し、「このまま死ぬんだろうな」と少なからず考えました。でも医療従事者のみなさんの治療・アドバイスや、周りの方々からの支えのおかげで、いまこうして活発に生きられています。 すると、欲が出てきました。「子どもの頃に叶えられなかった、想(おも)いや後悔を抱えたまま死にたくない」という欲です。未練や後悔を抱えて寿命を待つくらいなら、「ダメでもともとやるしかない」というマインドになり、結果、スイミングにチャレンジすることに決めました。 もちろん主治医にも確認済み。なんなら「マスターズを目指します!」くらいの見えを切っています。マスターズといっても沖縄大会ですけれど、主治医には全国大会だと思われているかもしれません(笑)。 沖縄大会でも全国大会でも、言ったからには実現させねばカッコ悪すぎるので、今回は目標を定めて、しっかり達成したいです。
そんなわけでスポーツジムに入会し、実際に泳いでみました。25メートル自由形は25~30秒とかなり遅く、43歳のわたしが、50~60代のご婦人に勝てない状態なんですよね…。 これでは県内のマスターズですら箸にも棒にも掛からない状態。上位クラスのジム会員の泳ぎを見ていると、自由形のストロークやキックが速く、とても勉強になります。そしてめちゃくちゃカッコイイ。 わたしも初心者向けのレッスンを受けたところ、泳ぎ方のクセがあるようで、まずはフォームを正そうと思いました。コーチからの指摘、大事ですね。そもそも胃全摘手術と抗がん剤治療で1年ほど自宅療養していましたから、衰えた体力と筋力の回復もしなければいけません。現状、25メートル泳いで肩でハァハァと息をしている状態ですから…。 年齢的にも病的にも体が衰えているのが現実です。むちゃをしてはけがに繋(つな)がりかねませんので、地道にコツコツと、タイムを伸ばせるよう少しずつチャレンジしていきます。3年後あたり、マスターズに挑戦できるといいなぁ。