「キル・ユー、キル・ユーって…」3戦5発と絶好調のNEC小川航基、インドネシア代表僚友からの“謎の挑発”にも鮮やかな切り返し!「対戦するのが楽しみです」【現地発】
天性の嗅覚でまたしても“CKからゴール”
日本代表ストライカー、小川航基が11月9日の対RKCで先制ゴールを決めて、NECを3-0の勝利に導いた。68分、FWビト・ファン・クローイが蹴った左CKをニアポストで右SBペレイラがヘッドで流すと、ファーポストに走り込んだ小川がスライディングしながらゴールネットの天井にシュートを突き刺した。これで小川は今季、オランダリーグで5得点目だ。 【画像】SNSフォロワー数が1700万超! スイス女子代表のブロンド美女、アリシャ・レーマンが魅せる厳選ショット集! 「あそこに転がってくる気がした。あれはラッキーではなく、自分でけっこう考えている」 現在、NECのCKのキッカーを務めるのは主にビト・ファン・クローイ。夏の移籍市場が閉まった1か月後に加入したアタッカーだ。 「練習でもビトはニアポストに蹴っているが、そこで跳ね返されていることがある。ファーポストに蹴りたそうにしているけれど、ニアに引っかかっちゃうことがあった。だからあのときは逆に『ニアで誰かがボールをすらすんじゃないか』という考えがあって、“すらす系”のボールを予測してファーにいました」 つまり一見、練習で作り込まれたようなゴールだったが、実際には小川のゴール前の嗅覚によって生まれたゴールだった。 誰がニアポストに入っていくか、誰がファーポストで待ち構えるか。当然のことながらNECにもそういったCKの約束事があるが、そのなかで小川は「僕は自由に動いてますね。自分の好きなところに動いています。たまにデザインされたCKもあるけれど、俺が決めてるときはデザインしてないときが多いです」と言う。もしかして10月10日、敵地のサウジアラビア戦で伊東純也のCKをヘッドで仕留めたゴールも、感覚で決めたものだったのだろうか。 「特に(デザイン)してないです」 小川はオランダで決めた全23ゴールのうち、昨季は5ゴール、今季は2ゴール、合計7つのゴールをCKから決めている。すっかり彼は『CKからゴールを決めるスペシャリスト』だ。 「そうですね(笑)。意外とキッカーの特性やその日のフィーリングを考えているんです。得点を取るところで“味方を知る”というところを大事にしています」 敵を研究するのではなく、味方のことを知ることがゴールに繋がるということか。 「そうですね。もちろん『こっちに来そうだな』と思ってもまったく外れてしまうときもある。ただ今日はCKからけっこう(チャンスが)あったので、好きなように動かさせてもらっています」
【関連記事】
- 「欧州組を呼ぶ意味がよく分かった」NEC小川航基が森保ジャパンから得た“リアルな刺激”「自分も食い込んでいきたい」【現地発】
- “注文の多い国オランダ”でストライカー小川航基は完成品に仕上げられつつある。「俺はともかくゴールを取りたい。だけど…使われなくなっちゃうんでね」【現地発】
- 「何事!?ってビックリしました」NEC佐野航大から溢れ出た“兄・海舟”への熱き想い。「俺があがいたところで…兄貴のプレーしている姿が好きなんです」【現地発】
- 「あなたは中盤のボスですよ」躍動するSTVV藤田譲瑠チマに現地メディアもこぞって列をなす!「悔しい一年」を経て発露させる“凄み”【現地発】
- 「日本人ばっかり出して」「弱いじゃないか!」ファンが不満を抱いたSTVVが100周年で挑む“ユース育成改革”の全容~立石敬之CEOに訊く【現地発】