「キル・ユー、キル・ユーって…」3戦5発と絶好調のNEC小川航基、インドネシア代表僚友からの“謎の挑発”にも鮮やかな切り返し!「対戦するのが楽しみです」【現地発】
「チャンスをモノにできるか、できないか。自分の人生が変わってくる」
チームは公式戦3連勝。小川自身は3戦5ゴールと絶好調だ。最高の形で日本代表に合流する。 「フィーリングは悪くないと思いますし、何よりも点を取っていることでいま、自分の強みを持ち自信になっている。それを日本代表で発揮できればいいと思います」 上田綺世(フェイエノールト)が負傷により今回の代表メンバーの選から漏れた。インドネシア、中国とのアウェーゲームを目前にして、小川にかかる期待は大きい。 「こういうときはしっかりチャンスをモノにしたい。チャンスをモノにするときとかは、誰かが怪我をしたりして自分にチャンスがポロッと転がってきたときだと思う。このチャンスをモノにできるか、できないか――。それで自分の人生が変わってくるかなと思います」 NECにとって11月15日のインドネシア対日本はビッグゲーム。インドネシアにはCB兼左SBのカルビン・フェルドンクが、日本にはもちろん小川航基がいる。実は昨季、小川と私が試合後インタビューをしていたとき、その真隣でシン・テヨン監督がフェルドンクをインドネシア代表に誘っていた。そのときのことを思い出しながら、先週、私は小川に「彼(フェルドンク)とはインドネシア対日本のことを話たりするんですか?」と訊いた。 「しょっちゅう。僕は彼と仲が良くって、毎日(クラブでの食事で)同じテーブルですし。彼は『キル・ユー、キル・ユー』って言ってくる(笑)」 その愛嬌たっぷりの挑発に小川はなんと答えているのだろうか。 「『ミー・トゥー、俺もやるぞ。カモーン、カモーン!』みたいな感じです。対戦するのが楽しみです」 インドネシア代表はオランダで生まれ育った選手が多く、現地で大きな関心を集めている。ESPN局で生中継されるこの試合、オランダでも注目のカードになりそうだ。 取材・文●中田 徹
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