大坂なおみ、腰を負傷し第2セット終了後に棄権し8強入りならず。退場時にはガウフがバッグを持って付き添う[チャイナ・オープン]【テニス】
大坂なおみが腰を痛めて途中棄権
10月1日、「チャイナ・オープン」(中国・北京/WTA1000)シングルス4回戦が行われ、大坂なおみ(フリー/世界ランク73位)は、第4シードのココ・ガウフ(アメリカ/同6位)と対戦。第2セット終了後に、大坂が腰の負傷により途中棄権した。 【動画】大坂なおみ、ガウフにラケットバッグを持ってもらい退場するシーン&マッチハイライト 前回の2019年大会でツアー5勝目を挙げている26歳の大坂は、同大会5年ぶりの出場。今大会直前には、グランドスラムを23度制したセリーナ・ウイリアムズの元コーチであるパトリック・ムラトグルー氏をチームに招へいし、新体制で臨んでいる。 1回戦でルシア・ブロンゼッティ(イタリア/同77位)に6-3、6-2で下すと、2回戦でユリア・プチンツェワ(カザフスタン/同32位)に3-6、6-4、6-2で、3回戦でケイティー・ヴォリネッツ(アメリカ/同60位)を6-3、6-2で破り、5月以来の3連勝で16強入りを果たしている。復帰後初の4連勝をかけて戦ったのは、2022年8月以来の対戦となったガウフとなった。 第1セット、ガウフはしぶとくラリーをつないでミスを引き出し、対する大坂はパワフルなショットで押し込む。互いにチャンスを生かして、2度ずつブレークし合った。競った展開の中、ミスが増えてきたガウフのプレーに乗じて大坂が第8ゲームで3度目のブレークに成功。6-3でセットをものにする。 第2セットでは3-3の第7ゲームを破ってリードを奪った大坂だったが、第8ゲームでのピンチで痛恨のダブルフォールト。ブレークバックを許すと、第10ゲームもキープできずに4-6。ここで大坂は棄権することを決断した。心配そうな表情を浮かべていたガウフ。大坂のラケットバッグを背負って、退場に付き添った。 第1セット第5ゲーム終了時にはトレーナーと話し込む姿のあった大坂。腰を痛めて最後のゲームではサーブ時にジャンプできず、スピードも落ちて時速150キロにも達していなかった。大坂の途中棄権は2022年8月のWTA1000トロント以来のことで、この時は試合開始直後に背中を痛めて棄権している。 試合後には、自身のSNSに「北京でプレーできたことに感謝しているしうれしい。練習中に腰を痛めてしまって、正直プレーできるかわからなかったけれど、やってみたかった。それだけの価値はあった」と綴った。 直近ではなかなか勝利を掴めずにいたガウフ。7月のWTA500ベルリン以来の4強入りをかけて、予選から6連勝中のユリア・スタロドゥブツェワ(ウクライナ/同115位)と対戦する。
Tennis Classic 編集部