なぜ中日は打てないのか…惜敗巨人戦の平田に象徴される”迷走”
4回には、一死一塁で阿部の右打ちを信頼してエンドランを仕掛けたが、変化球がボールゾーンに来て空振りとなり走者も刺された。8回には一死からようやくチーム初ヒットをセンターとセカンドの間に落とした代打・井領に代走の滝野を送ったが、何もできないまま大島、代打・福留と凡退した。大島は2球目以降続けられたストレートに対して1球も振らなかった。 高代氏は、「ビシエドがいない。新外国人も揃わないのだからチームの策でなんとか1点を取る野球を徹底するしかない。8回の代走は滝野でよかったのか。滝野より速い高松という選択肢はなかったのか。大島は変化球を引っ張ろうとしていたが、相手に読まれていたのだから、何かこの打席で仕掛けてもよかったのかもしれない。ただライデルが復帰。彼のボールはよかった。中継ぎは安定している。全員野球で1点を取って、チームの強みを生かすしかない」と指摘した。 昨年21セーブ、防御率1.13の“絶対的守護神“のライデル・マルティネスが1軍登録され8回に登板、3者凡退に抑えた。マルティネスの復帰で祖父江の負担が軽減され、さらにブルペン陣が強固になった。ビシエド不在の打線は、そもそもの面子が寂しいのだが、1点あれば勝てる。与田監督が根気強く構築した勝利方程式が”宝の持ち腐れ”にならないためには打線が奮起するしかない。今日の予告先発は中日が勝野で巨人が畠。与田監督はどんなスターティングラインナップと戦略で挑むのか。