新型フライングスパーがデビュー!ベントレーが「4ドアスーパーカー」と謳うフライングスパーとは?
ベントレーは、初の4ドアスーパーカーである新型フライングスパーを発表した。新型フライングスパーは、20年近くにわたり究極のラグジュアリーセダンを代表してきたフライングスパーシリーズの第4世代だ。パフォーマンス重視の「スピード」モデルで登場した新型フライングスパーは、ベントレーの新パワートレイン「ウルトラ パフォーマンス ハイブリッド」を搭載し、驚異的な性能を実現している。 【画像】ベントレーの新パワートレイン「ウルトラ パフォーマンス ハイブリッド」を搭載したフライングスパー(写真13点) まず、電動モードでは、最大76kmの走行が可能であり、都市部やゼロエミッションゾーンでの走行にも対応している。電気モーターのみの出力は190PS、トルクは450Nmに達し、日常的なドライブでの静粛性と滑らかな走行を提供する。V8エンジンと電動モーターを組み合わせた合計出力は782PSに達し、CO2排出量を従来モデルと比較して90%も削減しながらも、0-100km/h加速はわずか3.5秒という驚異的なパフォーマンスを実現。新型フライングスパーは、まさに環境性能とスポーツ性能の完璧な融合を成し遂げたモデルと言えるだろう。 また、フライングスパーのエクステリアデザインは、2019年に登場した第3世代モデルの優雅で力強いデザインを踏襲しつつ、さらなるスポーティな要素が加わっている。新たに採用された22インチホイールや、グラファイト仕上げのディテール、カーボンファイバーオプションのエアロパッケージなど、細部にわたって洗練されたデザインが施されている。特に、LEDウェルカムランプはドアを開けると地面にベントレーのウィングロゴを映し出す演出が施され、オーナーに特別な体験を提供する。 インテリアも大きく進化しており、3Dダイヤモンドキルティングや新しいステッチオプションなどが加わり、さらに洗練された空間が広がっている。高品質な素材やカスタマイズオプションが豊富に用意されており、22種類のレザーカラーと8種類のウッドヴェニヤ、さらにはデュアルフィニッシュのオプションまで揃っている。これにより、オーナーは自分好みに内外装を仕立て上げることが可能だ。 さらに、ドライビング体験を一層向上させるための最新技術も導入されている。「My Bentley App Studio」は、スマートフォンを介して遠隔操作が可能なアプリで、車両のロック解除や充電の状態確認、駐車支援などをサポートする。また、Apple CarPlayやAndroid Autoのワイヤレス接続もサポートしており、インフォテインメントシステムとの連携がより快適になっている。 パフォーマンス面では、フライングスパーに搭載された「ベントレー ダイナミック ライド」システムが、ドライバーに極上の乗り心地とダイナミックなハンドリングを提供する。車両の重量配分は48.3:51.7とリア寄りに設計されており、全輪駆動システムとリミテッドスリップデフの組み合わせにより、あらゆる状況下で高いトラクションを確保する。スポーツモードでは、エンジンと電動モーターの強力な出力がシームレスに連携し、サーキットでの走行にも対応できる性能を発揮する。 エコモードでは、電動モーターが主要な役割を果たし、エネルギー効率の向上と環境への負荷軽減に寄与する。さらに、回生ブレーキシステムがブレーキ時のエネルギーを回収し、バッテリーに再充電することで、より効率的な走行を可能に。新型フライングスパーの充電時間に関しては、最短2時間45分で完全充電が可能であり、最大11kWの充電速度を誇る。 また、安全性の面でも進化を遂げており、最新の運転支援システムが搭載されている。自動で駐車を行う「インテリジェント パーク アシスト」や、車線維持支援、アダプティブクルーズコントロールなどが標準装備されており、運転の負担を軽減するとともに安全性を高めている。さらに、車内の快適性を高めるために、全席に対応した「ウェルネスシーティング スペシフィケーション」が導入された。シートの自動温度調整や姿勢調整機能により、長時間のドライブでも快適に過ごすことができるよう配慮されている。 オーディオシステムも充実しており、標準で10スピーカーシステムが装備されているが、オプションでBang & Olufsenの1,500Wシステムや、Naimの2,200Wシステムも選択可能だ。特にNaimシステムは19スピーカーを備え、前席にはアクティブバス・トランスデューサーが組み込まれ、ドライバーと同乗者に圧倒的な音響体験を提供する。 総じて、新型フライングスパーは、ベントレーのクラフトマンシップと最新技術を融合させた究極の4ドアスーパーカーであり、ラグジュアリーセダンとしての新たな基準を確立している。パフォーマンス、快適性、環境性能をすべて高次元で実現しており、オーナーにとってこれまでにないドライビング体験を提供する一台だろう。
Octane Japan 編集部