人気アナがなぜカカオを? フリーアナウンサー平井理央さんが「VIVID CACAO」を立ち上げた理由
開発を担当した「WHOSE CACAO(フーズカカオ)」と、タイのカカオ生産地「ランパーン」との出会い
今回、この「VIVID CACAO」の製造と開発を行ったのは「WHOSE CACAO」(フーズカカオ)。農園と協業して香り豊かなスペシャルティカカオ豆を生産し、農園からフェアトレードで購入し製品開発を行うカカオ原料開発会社。チョコレートを愛する者は、知らない人がいないほど、日本におけるBean to Barチョコレートの先駆けでもあり、本格的にそして本気でカカオと向き合っています。代表の福村氏(写真)も本取材で同席いただきました。平井さんがどうやって、この「WHOSE CACAO」(フーズカカオ)にたどり着いたのでしょうか? 平井さん「一番最初にチョコレートを作りたいと思ったときに、まずカカオを勉強することから始めようと思い、チョコレートといえば有名なテオブロマの土屋シェフのチョコレート講座を受けに行きました。そこでカカオ豆にこだわって、作ったものの魅力。そしてカカオ豆の魅力があるからこそ、チョコレートが美味しいということを知り、‟自分たちがやりたいものはこういうものだ“と気づきました。その後カカオ豆から一緒に作ってくれるところを探しました。オンライン上で検索したら、フーズカカオさんが出てきて、問い合わせフォームに送ったり公式インスタグラムにDMも送ったり、お電話してアポイントを取りましたね。」福村さん「僕らより、他で製造したらいいんじゃないかと最初は断る勢いでした。平井さんが好きとおっしゃっていたベルギーのチョコレートとは違うし……と思っていたんですが実際に平井さんとお話をすると、カカオに求める本気度が高く、ビーントゥバーへの志向が非常に高かったことから一緒に開発することになりました。」タイコーヒーアンドカカオのみなさんと。左端はパートナー工場のフーズカカオ代表の福村瑛さん。平井さん「“作り手の顔が見えるカカオ豆を使いたい”という想いを込めて、カカオ生産の現場にも行かせていただきました。カカオを取り巻く児童労働の問題もあります。自分たちの目で生産の現場がどうなっているのかを見たいという気持ちが強かったんです。今回、生産地として選んだのはタイのランパーンという豊かな土地です。気候もよく、ちょっとのんびりもしていて、とてもいい笑顔で働いている人も多い場所でした。カカオ農園でカカオパルプ(カカオの果実)を食べ、カカオがフルーツであることを実感。現地では、見て触れて様々なカカオの可能性を感じました。今後はカカオの実の殻である『カカオハスク』にも注目し、カカオを起点にいろいろなことにチャレンジしていきたいと思いました。」カカオの生産地まで足を運んだという、エネルギッシュな平井理央さん。たくさんの人の想いをのせて生まれた「VIVID CACAO」のラインナップを最後に紹介していきたいと思います。
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