「全部、負け惜しみ」「出る杭を叩く文化」相次いだ町田への批判にクラブOBが意見「どんな汚いことをしても勝つのがプロ」「日本のサポーターはもっと…」
「勝利至上主義」や「アンチフットボール」をテーマに議論
元Jリーガーの鄭大世氏が、DAZNの番組「UNSAID スポーツ界の表と裏」で、古巣のFC町田ゼルビアへの批判について持論を述べた。 【画像】小野伸二、セルジオ越後、大久保嘉人、中村憲剛ら28名が厳選した「 J歴代ベスト11」を一挙公開! 同番組では、最終的に3位に終わったものの、J1初昇格ながらシーズン途中まで首位を快走した町田を特集。ロングスローを多用したり、球際で激しいスタイルに「町田のサッカーはつまらない」「フェアプレー精神の欠片もない」といった疑問の声が上ったことを紹介し、「勝利至上主義」や「アンチフットボール」をテーマに議論が行なわれた。 町田のOBである鄭大世氏はまず、「まあ、叩かれてましたね。ヒール役にはなったけど、注目を集めたというのはエンターテインメントで一番大事なことなんで。サッカー界すべてが町田に感謝しないといけないと思う」と話し、プレースタイルへの批判についてこう見解を語った。 「結局、批判があるじゃないですか?あれ全部、負け惜しみなんですよ。自分が応援してる、サポートしてるクラブが負けた腹いせに、『あいつらのサッカーはダメだ』と言って。自分たちが応援しているチームがやっても、何も言わないわけですよ」 「出る杭を叩くという文化が確実に存在していると思う。どの国に行っても。(町田は)数年前まで環境は本当にアマチュアなんです。練習場も人工芝で、定まってない。クラブハウスもない。それぐらい劣悪な環境の中でやってきて、スポンサーにしっかりしたところが付いて、今みたいな成功街道を描いたことに対して受け入れられていない人がいるからこういう言葉が出てくる」 元北朝鮮代表FWはさらに「サッカーしている人は『普通だよね』『激しくて当たり前じゃん』。でも、サッカーを知らない人が『激しすぎるだろう』『ロングスロー』みたいに言うんですよ。海外のサッカーを見たら、むしろ優しい」と指摘。こう本音を打ち明けた。 「引退したから言えるんですけど、ノーファウルでルール内であれば、相手を壊すことも考えますから。どんな汚いことをしても勝つのがプロだし、勝たなきゃいけない。(日本では)どうしてもマナーだったりルールだったりの意識が強い」 同氏は、日本代表が世界一になるためには、そういった意識や文化を変える必要性があると主張。「町田がこれだけ批判をされたのを見ながら、日本のサポーターはもっと考え方がアップデートされないといけないと思いました」と私見を締め括った。 構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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