リヴァプール、サウサンプトンを下してカラバオ杯準決勝進出! “偽CB”遠藤航と途中投入の菅原由勢は存在感発揮
カラバオ・カップ準々決勝が18日に行われ、サウサンプトンとリヴァプールが対戦した。 ストークとの4回戦を3-2で勝利し、2大会ぶりにベスト8へと進出したサウサンプトン。今季よりプレミアリーグに復帰した同クラブは開幕から苦しんでおり、15日にラッセル・マーティン監督を解任した。よって、今回はU-21チームを率いるサイモン・ラスク暫定監督とともにベスト4進出をかけた一戦に臨む。対するは、ブライトンから白星を奪い勝ち抜きを決めたリヴァプール。昨季の“カラバオ・カップ王者”はアルネ・スロット新監督の下で圧倒的な成績を記録中であり、今季未だ全公式戦わずか1敗で準々決勝を迎えた。なお、サウサンプトンに所属するDF菅原由勢はサブスタートとなり、リヴァプールに所属するMF遠藤航はセンターバックとして先発に名を連ねた。 スロット監督が累積によりベンチを外れるなか、遠藤は「守備時にCB」、「攻撃時にボランチ」の役割を果たす“偽CB”として存在感を発揮。だが、リヴァプールは支配率を高めてサウサンプトンを押し込むものの、堅いブロックに苦労して目立ったチャンスを作れないまま時間が経過していく。 そんななか24分、ダルウィン・ヌニェスが先発起用に応える。GKクィービーン・ケレハーからパスを受けたトレント・アレクサンダー・アーノルドが、華麗なターンで相手のプレスを打開。ドリブルで運びながら左足で前線にフィードを蹴り入れる。ボールはカットを試みたヤン・ベドナレクの足に当たって上空へ。GKとDFラインの間に流れると、走り出したヌニェスがいち早く反応する。GKと1対1となり、確実に決め切り先制弾をゲット。リヴァプールが先制に成功した。 さらに、32分にはリヴァプールが大きな追加点を奪取。左サイドライン際でボールを受けたコーディ・ガクポがカットインし、遠藤とのワンツーでボックス正面に侵入する。ダイレクトで右脇のハーヴェイ・エリオットへと繋ぐと、トラップから右足でシュート。低く抑えたボールはゴール左下に吸い込まれ、サウサンプトンとのリードを2点に広げた。 一方のサウサンプトンも、59分にカウンターで反撃。遠藤の縦パスをネイサン・ウッドがインターセプトし、ハーフラインでボールを受けたマテウス・フェルナンデスがダイレクトで前線に繋ぐ。すると、このパスが遠藤の顔面に直撃してしまい、左サイドに膨らんだキャメロン・アーチャーのもとへ。余裕を持った状況からドリブルで仕掛け、ボックス内でのカットインから右足を振り抜く。強烈なシュートは鮮やかにネットを揺らし、サウサンプトンが1点を返した。 61分には菅原が交代でピッチに投入される。直後に菅原が右サイドからアーリークロスを蹴り入れ、相手を脅かすビッグチャンスを創出。入って早々に存在感を放つと、クリアボールを拾ったテイラー・ハーウッド・ベリスが再び菅原にパスを繋ぐ。今度はスピードに乗ったファーストタッチでコスタス・ツィミカスを縦に突破。滞空時間の長いクロスはファーのマテウス・フェルナンデスにわたり、胸トラップからシュートを放つ。惜しくもブロックされたものの、『セント・メリーズ・スタジアム』は大歓声に包まれた。 その後も猛攻を続けたサウサンプトンだったが、最後まで同点弾は奪うことができず。結局、そのまま試合は2-1で終了し、リヴァプールが準決勝進出を決めた。カラバオ・カップ準決勝ファーストレグは来年1月5日に行われる。 【スコア】 サウサンプトン 1-2 リヴァプール 【得点者】 0-1 24分 ダルウィン・ヌニェス(リヴァプール) 0-2 32分 ハーヴェイ・エリオット(リヴァプール) 1-2 59分 キャメロン・アーチャー(サウサンプトン)
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