【女性の痔】お尻の拭き過ぎには要注意! 誰にも聞けなかった「痔の取り扱い説明書」
落ち着いてきたかと思うとぶり返してくるコロナ禍の波。その影響による運動不足やメンタル不調が話題になっている裏で、実はある症状に悩まされる人が増えていることをご存知でしょうか。 【女性の痔】いまや2人に1人が患ってる?もしかして……って思った時の簡単チェックリスト ……それは「痔」。 これまで主に男性が患うものと思われてきた痔ですが、実は同じぐらい悩んでいる女性はいるんです。それにともない、昨今は痔の専門外来を訪れる女性も急増しているそう。そこで大腸肛門専門医の草間香先生に、痔の予防法、またなってしまったときに気を付けることなど、痔にまつわるいろいろを教えてもらいました!
痔になりにくい生活って?
まずは痔を発症しないために、「痔を予防するための10のポイント」を紹介します。できる限り下記の生活を心がけましょう。 1.シャワーですませず、毎日お風呂に入る。 2.お尻はいつも清潔に保つ。ただしトイレの温水便座によるお尻の洗い過ぎには注意! 3.便秘にならないよう気を付ける。 4.下痢をしないよう気を付ける。 5.排便のときに、無理にイキまないようにする。 6.お尻を冷やさないよう注意する。 7.長時間、同じ姿勢を続けないようにする。 8.長いドライブを避ける。 9.アルコール、刺激物は控える。 10.医師に相談して正しい診断を受ける。 他にも、日常生活の中で気を付けるべきことについて教えてもらいました。 ◆お尻の拭き過ぎに注意! 「便をしたときお尻をしっかりこすって拭く人は多いと思いますが、実は“押し拭き”で充分なんです。 肛門まわりの皮フって、顔の皮フと同じくらい繊細。顔の皮フにおこなって良くないことは、お尻の皮フにとっても良くないんです。だから拭き過ぎ、洗い過ぎはNG。 よく肛門の穴まで洗おうとする人がいるのですが、穴の中には便があるのでどんなに洗っても綺麗にはなりません。それよりも便の状態を改善することが大切。健康な便ならお尻にほとんどつかないので、トイレットペーパーも汚れないぐらいなんです。そういう便であれば、痔になる心配は少なると言えるでしょう」 ◆水分はしっかり摂るべし! 「最低でも1日1.5リットルぐらいは何かを飲むべき。できれば水や白湯、麦茶などカロリーの少ないものを飲むことが大切です。 最近はコーヒーや紅茶で水分を摂っている人も多いですが、カフェインを含むものは利尿作用が強いですし、そもそもそんなにたくさんの量を飲めません。もちろん水ばかり飲んでいると飽きてしまうので、水や白湯、麦茶、ウーロン茶、ポカリスエットのような飲料水などをバランスよく飲むことは大切。コーヒーや紅茶などはあくまでプラスαで飲むもの、と思っておいてください」 ◆夏は痔になりやすい季節!? 「痔は冷えによって引き起こされやすいですから、昔は夏といえば痔が落ち着く季節でした。でも今は1日中冷房の効いている環境にいることが増えたので、夏場でも冷えから痔を発症しやすくなっているんです。それだけに夏といえどもシャワーですませず、毎日湯舟に浸かってしっかり体を温めるようにしましょう」