【女性の痔】お尻の拭き過ぎには要注意! 誰にも聞けなかった「痔の取り扱い説明書」
痔になってしまったら……?悪化させないために気を付けるべきこと
いろいろと気を付けていたものの痔になってしまった! でも大丈夫。痔を悪化させない方法、あるいは痔と上手く付き合っていく方法はいろいろあります。 ◆辛いものなど刺激物は控えて 「辛い食べものは、そのまま便に含まれて出るので肛門への刺激となってしまいます。できるだけ控えたほうがいいでしょう。またアルコールも、飲み過ぎた後にいぼ痔の痛みが強くなったと言う人は多いですし、下痢を起こしやすくもなるのでオススメしません。 他にも食べ物でいうと、乳製品をとると下痢をしやすい体質の人は、控えたほうが安全だと思います」 ◆トイレの温水洗浄便座の使い方に注意 「温水洗浄便座じたいはお尻にとってとても良いものですが、正しく使っていない人が多いんです。水圧を上げてお尻にあて、便を出すための刺激として使っている人がいるのですが、これは肛門の皮フを傷つけたり、クセになり刺激がないと排便が出来なくなる方もいます。また、温水洗浄便座に慣れてくると、水温を高くし水圧を上げて長い時間使うともっとも綺麗になる、と勘違いしている人もいます。これもお尻には良くないのです。 正しく使えば、温水洗浄便座から出るぬるま湯はお尻を温めて痔の症状を軽くしてくれる、という人も多い。低めの水圧で、ぬるめのお水を5秒程度当てるようにしてください。また冬場は、“乾燥”機能の使い過ぎにも注意しましょう」 ◆痔があるときもお風呂に入って大丈夫! 「痔というとお風呂は避けたほうがいいと思っている人も少なくありませんが、“あな痔”以外はお風呂に入ってかまいません。とくにいぼ痔の場合は、お尻を温めて血行を良くしてくれるのでむしろお風呂に入ったほうが良いと言えます。痔は人にうつしてしまうものではありませんので、家族で同じお風呂に入っても大丈夫です。 ただし“あな痔”の場合、とくに膿が溜まっているときは、お尻を温めると症状が悪化しやすいのでお風呂は避けたほうがいいでしょう。反対に肛門部に冷却シートなどを当てて冷やすほうが、痛みが軽減するのでオススメです」 ◆痔の出血があるとき生理ナプキンを使うのはオススメしません! 「痔の出血があるとき、生理ナプキンをあてて対処している女性もいますが、お尻に長時間使用していることで、お尻のまわりが蒸れたり、血液によってただれたりして、かえって痒くなったりと悪化する可能性があります。 出血量が多くどうしても使いたいという場合は、こまめに取り替えるようにしてください。とくにナイト用ナプキンは使う時間が長くなりがちなので、避けたほうが良いでしょう」 ◆痔でかゆくなるのはナゼ? 「いぼ痔が腫れて、お尻の周囲の皮フに粘液や便などがつき、かゆみを引き起こすことがあります。切れ痔の炎症でかゆみを感じることもあります。時には肛門まわりのカンジダ症の可能性もあります。 かゆみから掻いてしまって、それが傷になりさらにかゆみが悪化するといった堂々巡りになっている人も少なくありません。かゆみの原因によっては使用する軟膏も変わってきますので、あまり我慢せず、早めに病院へ受診してください」 ◆痔があっても海、プールはOKです 「海やプールに行きたいけど、痔があると良くない?という質問をよくされます。海やプールで痔が悪化することはまずありませんので、とくに水が染みて痛い、というわけでなければ行っても問題はないでしょう」