「早く起きなさい!」ってもう叱りたくない…子どもが朝起きられない原因と対策は【医師監修】
原因別の対策は? 受診を検討するケースも
お子さまが朝起きられない原因ごとに対策法を紹介します。生活習慣に改善が必要な場合は、一朝一夕ではいかないもの。ただし、一度改善されればその後もスムーズにいくことが多いものです。根気強くサポートしてあげられるとよいですね。また、受診が必要な場合は、家庭でなんとかしようとせず、専門的なアドバイスや治療を受けさせてあげましょう。 【睡眠不足への対策】 十分な睡眠時間を確保できるよう、次のような点に注意していきましょう。 ● 決まった時間に寝るようにする ● 寝る前にテレビやゲーム、スマホを見るのを避ける 寝る直前にブルーライトを浴びることとなり、脳が刺激されて入眠が妨げられてしまいます。寝る前30分~1時間はできるだけ見ないようにしましょう ● 寝る3時間ほど前までには食事を終えておく 食べたものを消化するのには3時間ほどかかります。胃腸が働いている状態だと、入眠しづらいでしょう ● 寝る前にカフェインをとらない 【睡眠の質の低下改善への対策】 睡眠の質の低下を改善するには、生活習慣や睡眠環境を整えたり、不安やストレスを軽減させたりすることが必要です。次のような点に取り組んでいきましょう。 生活習慣の改善 ● 寝る前のゲームやスマホを避ける ● 入眠のルーティンを見つける 「好きな音楽を聴く」「ハーブティーを飲む」「軽いストレッチをする」など入眠前の習慣を決めると、眠りにつきやすくなります ● 日中はよく体を動かす ● 平日も週末も起きる時間を固定する 起床時間を固定すると、それに合わせて眠くなる時間も訪れるため、就寝時間も整えやすくなります ● 朝起きたらカーテンを開け、朝日を浴びる 朝に太陽光を浴びることで、体内時計を整えることができます 睡眠環境の改善 ● 部屋を暗くして寝る ● 室温は18~24℃程度、湿度は50~60%程度の不快に感じないレベルに調整する ● 寝具のかたさや枕の高さを調整する ● お子さまが寝ている間の生活音に注意する 不安やストレスの軽減 ● 不安やストレスを話しやすい雰囲気をつくる ● 不安やストレスを無理に聞き出そうとしない