御嶽山噴火災害からまもなく10年 「今でも鮮明な記憶が残っている…」 当時の現場指揮官が振り返る【長野】
御嶽山噴火から10年になるのを前に当時、現場指揮を執った警察官が会見で捜索を振り返りました。 ■長野県警広報相談課・浅岡真 管理官 「今でも鮮明な記憶が残っている場面がありますので、もう10年経つのかというのが率直な思いです」 広報相談課の浅岡真管理官(52)は当時、関東管区機動隊の長野中隊長でした。2014年9月27日から10月17日までの20日間現場で捜索活動の指揮を執りました。 ■浅岡真 管理官 「車内から最初に噴煙を上げる御岳山を見たとき、最も印象に残るというか畏怖を感じた」 噴火の翌日、初めて山頂に到着。 ■浅岡真 管理官 「噴火による被害の大きさに心が打ちひしがれた」 標高3000メートルを超える山頂付近に、連日3時間かけ登ってからの捜索活動。 ■関東管区機動隊長野中隊・浅岡真中隊長(当時) 「一日一日を大切に、捜索期間を長くと考えている」 ■浅岡真 管理官 「数日間は噴煙がずっと出ている音も、ジャンボジェットのエンジンのよう…警察の雨がっぱ、青色のものが灰色の状態。生コンを塗りたくったような」 浅岡管理官は翌年の再捜索にも参加。すべての要救助者を見つけたいと活動し、捜索終了は苦渋の思いだったといいます。 ■浅岡真 管理官 「5人の要救助者が残ったのは無念の思い」 死者58人、いまだ5人の行方が分かっていません。 ■浅岡真 管理官 「どんな現場であっても万全で迅速な対応がとれるように、万全な準備を怠らない」