「30代で年収3000万円以上の人」が普通の人の「12倍」多くやっていること
「仕事が楽しくない」「頑張っても業績も給料も上がらない」と思ったら、より良い会社に転職することを考えるべきだろう。転職を成功させて人生を豊かにする方法を、ウォルト・ディズニー・ジャパン、日本マクドナルドなどトップ外資系企業を渡り歩いた著者が解説する。※本稿は、中澤一雄『ディズニーとマクドナルドに学んだ最強のマネジメント』(宝島社)の一部を抜粋・編集したものです。 【この記事の画像を見る】 ● 日本人の平均転職回数は アメリカ人の半分以下 私は、日本企業が外資のやり方を導入すれば、もちろん変化によるある程度の痛みは伴うものの、長い目で見ると日本経済は復活していくはずだと思っています。 ところが、皆さんの多くが、ご自分の勤めている企業に外資のやり方を導入する権限を持っているとは限りません。 それでは皆さんは、沈みゆく日本企業にそれが沈まんとしていることを知りつつ残り続けるしかないのでしょうか? そうではありません。皆さんにもできることはあります。 それは転職です。今般の状況下で一社員にできることは、より良い会社に転職をすることです。もちろん、1人で社内を改革できるという人は踏みとどまればいいと思いますが、自分1人の力で会社を変えることができない人は、転職すべきです。 ここでは、私なりの転職のススメと題して、どういった基準で転職先を選べばいいのか、どのように転職戦略を立てればいいのかについてお話ししたいと思います。 日本でも、昨今では昔に比べて転職が当たり前のことになりつつあります。昔ほど転職しにくいということはなくなってきました。
日本人の平均転職回数は、労働政策研究・研修機構(JILPT)の調査によれば、男性2.89社、女性3.03社となっているようです。一方、アメリカ人の転職回数は7~8回くらいです。日本人のおよそ2倍程度、アメリカ人は転職をしていることになります。 これはひとえに、アメリカの企業が「人材の流動性」と「効率」を重視し、結果の出せない人間にそのポジションから退いてもらって、常に適材適所を追求し続けているからこそですし、また、アメリカでは企業の業績が低迷した時に合法的にリストラ(指名解雇)を行うことができるからです。 ● 日本人の自殺原因の半分は仕事の悩み 転職が当たり前になれば死者は減る? 転職を恐れることはありません。むしろ、あなたが伸び盛りの時期に典型的な日本企業に踏みとどまり、完全成果主義とは真逆の価値基準の中に居続けてしまうと、周囲の人々と同じように自己研鑽を怠ることとなり、「結果を出せなくてもこのまま会社にいれば給料をもらえるから」と消極的な人生を生きることになります。 これまではそれでも良かったかもしれませんが、今後、日本企業の体質が外資寄りに変わっていった場合、気づいた時にはあなただけが古い価値観にしがみついていたなどということになってしまうかもしれません。