母国に恩返しがしたい! “メジャーチャンプ”キャメロン・スミスが豪州の小規模試合に現る
全盛期にLIVに移籍した22年の全英オープンチャンピオン、キャメロン・スミスが母国オーストラリアのローカルイベント、ニューサウスウェールズオープン(以下NSWオープン)に出場した。 キャメロン・スミスのドライバー正面連続写真(撮影/Blue Sky Photos)
優勝賞金4億、5億円の高額試合で戦っているスミスが賞金総額80万豪ドル(約8000万円)、ローピングもされていない小規模なトーナメントに初出場したのはなぜか? その理由はシンプル。 「オーストラリアのゴルフ界に恩返しがしたいから」。 故郷のゴルフ界に貢献するのが彼にとってのライフワーク。しかしそれだけではなく、かつて世界ランク2位だった彼の現在の世界ランクは128位。LIVは世界ランクのポイント対象外であるがゆえ、たとえローカルな大会でもNSWオープンは対象試合なのでポイントを稼ぎたいという意味合いもあった。 詰め掛けた地元のギャラリーの前で初日から好プレーを披露し、3日目終了時点で単独トップ。しかし最終日は4打差からスタートしたルーカス・ハーバート(豪)が、上がり2ホール連続ボギーのスミスを抜いて優勝。2位タイに終わり世界ランクを大きく上げることはできなかった。 ちなみにハーバートはスミスがキャプテンを務めるLIVの豪州チーム、リッパーGCのメンバー。LIVは年間全14試合の出場を義務付けているが、それさえ守ればどこでプレーしても構わない。LIV勢の出場を禁じているPGAツアーは別だが、DPワールドツアー、アジアンツアー、豪州ツアーなど世界でプレーできる。 今季未勝利のスミスと違い昨年欧州&日本ツアー共催のISPSHANDA欧州・日本どっちが勝つかトーナメントでも優勝し好調のハーバート。 「日曜日にカム(スミス)を破って勝てたのは本当に特別なこと。豪州ツアーで大した戦績を記録していないのでやっと勝ててうれしい」 一方、夏本番のオーストラリアにしばらく滞在し豪ツアーに参戦するスミス。恩返しの旅は続く… ※週刊ゴルフダイジェスト12月10日号「バックナイン」より
週刊ゴルフダイジェスト