「お母さんはなんでこの髪の毛なの?」生まれつき髪が薄くて地肌が見える女性「バイト先ではホールから調理場へチェンジされ」
── 社内で髪の毛について聞かれることはありましたか? memeさん:特になかったんですが、広告営業なので美容院もまわっていたんです。会議でも自然と「どこの美容院に行ってる?」といった話になりますが、そもそも美容院に行ったことがないし、私だけ周りからも聞かれなかったですね。みんなから気をつかわれているな…と感じながら、パソコンをただただ見ているときはすごくしんどかったです。 その後、結婚が決まって上京しました。転職した会社ではイベントがある日や行事ごとでウィッグをつけてみたら周りの反応がよかったので、勇気を出して、そのあたりから仕事中もつけるように。
── その後、家庭を持って2人のお子さんに恵まれました。上のお子さんは現在小学4年生、2番目のお子さんは幼稚園の年少さんで3歳だそうですね。お子さんから髪の毛について質問されたこともあったとか。 memeさん:上の子が3、4歳のときに「お母さんはなんでその髪の毛なの?」と聞かれ、「お母さんは生まれつきこの髪の毛なんだよ」「お母さんは外に出るときはおしゃれでウィッグをつけることもあるけど、お母さんはそのままでもかわいいんだよ」といった話を積み重ねていきました。次第に下の子も「どうしてお母さん髪の毛クルクルなの?」と聞くようになってきて「お母さんは生まれつきだけど、あなたはそうじゃないよね。お母さんだけいいでしょ(笑)」って。下の子も、私もウィッグも被りたいっていうから一緒に被って遊んだりしてます。
■子どもにはいつ伝えたらいいのか ── 2010年からブログをスタートし、髪の毛について発信されています。ブログを始めたきっかけはありましたか? memeさん:ほかの方が脱毛症について発信しているブログを読んだとき、私も髪の毛について発信してみようと思ったのがきっかけです。私は生まれつき今の髪の毛なので、途中から髪の毛が抜けたとか、悩みを抱えたわけではないので、ショックの大きさは全然違うかもしれません。私のブログはいままでいろいろあったけれど、髪の毛でそんなに悩まなくてもいいんじゃないかって、前向きな発信ができたらいいなと思って始めました。