【吉川千明さんに40代読者が相談!】更年期のせいで、生理用ナプキンがかゆい…。かゆみ防止のフェムケアアイテムとは?
対策その② 良質なデリケートゾーン専用ソープを選ぶ
デリケートゾーン専用の洗浄剤を使用しても効果がない場合は、選び方をさらに慎重に行う必要があります。昨今のフェムケアブームによって、実にさまざまな商品が出ている現状ですが、「それだけに玉石混交である」という事実はお伝えしておきたいのです。 かゆみが出やすい時は特に、香りの良いものよりも、成分の安全性を重視することがポイント。正しい選択が症状の緩和につながる、と心得てくださいね。 多くの中から、私が特におすすめするアイテムをご紹介します。
現在113カ国で展開されているブランドの「YES」は、イギリスの産婦人科でも使用されている信頼性の高い専用ソープ。オーガニック素材を使用し、防腐剤などの余計な成分が含まれていないため、とても安心。さらに、世界で最も厳しいとされるオーガニック基準を満たしており、製品の品質が保証されています。
吉川さんも使用し、「成分の柿の抗酸化作用が気に入りました」とのこと。ユニークなブランド名の由来は、福島県中通り北部・国見町で栽培されているあんぽ柿から。製造⼯程で惜しくも廃棄されていた柿の⽪を原料に採⽤。菌バランスを崩さない、デリケートゾーンのpH値(3.8-4.5)を踏まえた弱酸性で、石油系界面活性剤をはじめ、防腐剤や鉱物油も無添加で安心。
対策その③ 紙よりも布を活用する
紙ナプキンは便利ですが、不織布の性質上、痒みの元となることがあります。最近は、デリケートな肌のために表面がコットン素材のものが出ています。そちらに替えてみるのも良いでしょう。 それでもダメなら、布を活用するようにしましょう。例えば、シルクやオーガニックコットン製の布ナプキン。私も使用していましたが、肌に優しく、摩擦や乾燥を軽減する効果もあり、おすすめ。漏れが心配なら、布ナプキンの下に月経パッドを敷いておいてもいいでしょう。 最近の商品で言えば、経血や尿漏れを吸収する機能を持つ吸水ショーツがあります。さまざまなデザインや素材のものが出ているので、ぜひ使用してみてください。 デリケートゾーンにかゆみが出てきた時には、慌ててかゆみ止めの軟膏などを使う前に、まずはこの3ステップから改善してみてください。寝ている間に掻いてしまい、皮膚粘膜のバリアが壊れている時は、かゆみ止め軟膏にもかぶれてしまうおそれがあります(軟膏を長く使用することについては、副作用の観点から、慎重になるべきだと思います)。 落ち着いて、まず洗うもの・日々使うものを変えてみること。それでもかゆみが残る場合は、お風呂上がりに水気を取った後、シンプルな成分で配合されたオイルやバームなどをつけて保湿もしましょう。私が愛用しているのは、専用ソープで紹介したブランド「YES」の「インティメイト・オイルローションOB」 。とにかく安心の成分なので、おすすめですよ。 これらの対策でずいぶん変わるのでは、とは思うのですが、改善しない場合は、専門医にご相談なさってくださいね。 取材・文/井尾淳子
【教えてくれたのは】
吉川千明さん 美容家、オーガニックスペシャリスト。自然や植物の力に着目し、オーガニックコスメをはじめ、スパ、漢方、食にいたるまで、ナチュラルで美しいライフスタイルを提案。連載「ハッピー女神プロジェクト」でも、更年期の健康、美容について多角的に発信している。産婦人科医・対馬ルリ子氏との共著『「閉経」のホントがわかる本 ~更年期の体と心がラクになる!』が好評発売中