「またパンデミックが来る!」新型コロナ5類移行と共に出現した「咳が出るけどマスクはしない」勢と「SNS反マスク」勢の関係
仕事柄、新幹線での移動が多いんですが(先日の「脱線祭り」も強制参加)、この数週間、新幹線車内で「ゲホゲホ」「ゴホゴホ」咳込んでいる方がメチャ増えているんですよ。 著者の人気記事「蓮舫が3位は社会のせい、社会を変えよう!」にネットが凍り付いた日 そしてなぜか、咳込んでいる方々の多くはノーマスク、口に手を添える仕草すらしない、野武士か山賊みたいなスタイルなんですね。なんで? 暑いのはわかりますが、頼むからマスクしてもらえませんか。 新型コロナが5類感染症に移行され、鉄道・飛行機でのマスク着用が求められなくなったタイミングで、どういうワケか、 「5類になったから、咳が出てもマスクをしなくていいんだ」 という謎の解釈が発生したようで……でもそれ違いますよね。そもそも風邪だろうが何だろうが「咳が出る」「止まらない」のならマスクをする、新型コロナ以前から当たり前の話です。 ただ、そんなウルトラ謎解釈をしていないマトモな人、でも咳がでちゃうのに何となくマスクをしていない方々については、実はSNSの反マスク勢、つまり「マスクは体に悪い」「マスクは新型コロナに無力」という謎勢力の存在も遠因かもしれません。 だってあの界隈って「公共の場でマスクをしている人」をSNSに晒す、SNS上で中傷する、なんて投稿を未だに続けてますからね。皆さん暇なのかもしれませんが「マスクすべき人」が着用しにくくなるので、そういうの本当にやめて欲しいです。 屋内や列車みたいな閉鎖空間で「咳が止まらない時にはマスクして」と願うくらいは、流石に許容して欲しいんですよ、反マスク界隈の方々であっても、新型コロナ云々関係なく。
eスポーツにすれば
いま全国で新型コロナの感染者が激増していますが、感染の主流となっている「KP.3株」は、健康な人が肺をやられてすぐ死ぬ、みたいなリスクの高いウイルスではないそうです。ただし感染力や感染を拡散させる力は強い。 つまり、これまで通り高齢者や基礎疾患のある人は細心の注意を、そうでない人は手洗いや状況に応じたマスク着用を、という話でしょう。そしてこれは、周囲に高齢者や基礎疾患のある人がいなければOK、という話ではありません(当たり前ですが)。 咳が出るのにマスクをせず、結果的に新型コロナをバラまけば、それを浴びた人が被るのは「新型コロナ処方箋の高額な出費(保険がきいても数万円)」、また私みたいに日銭で稼いでいる人間ならば「その日に行けなくなったら仕事が飛ぶ、流れる、お金貰えない」という、結構シャレにならない実害なんです。 繰り返しになりますが、もし咳が止まらないのなら状況を見てマスクしてください。 SNSで「マスク警察」といったキーワード検索をすると、未だに様々な殴り合いを眺められます。陰謀論やアメリカ大統領選までもが絡み、もうビルゲイツもびっくりなカオスです。 ホリエモンみたいに、店内のマスク着用にクレームつけても、新型コロナのワクチン打っても、何しても左右から殴られる御仁も気の毒ですが、まあそれがご本人のビジネススタイルなら仕方なし、今後もSNSでは似たような殴り合いが続くんでしょう。 どうでならこれ全部、eスポーツに認定してエンタメ化した方が、みんなで楽めて良いと思うんですけどね。 Text:小木曽健(国際大学GLOCOM客員研究員) ※本記事のタイトルはFORZA STYLE編集部によるものです。
小木曽 健