大失態!? 冬の海外移籍で苦しんだ日本人選手10人。難しいタイミング? 適応に苦しんだ実力者たち
2025年となり欧州主要リーグの冬の移籍市場が開幕した。Jリーグがオフシーズンのこの時期で日本から海外に移籍する選手もいるが、欧州のクラブがシーズン途中のこのタイミングでの加入は難しく、適応に苦戦することは珍しくない。今回は、冬の海外移籍で失敗した10人の日本人選手を厳選して紹介する。 【写真】欧州日本人、高額年俸ランキング2024
DF:昌子源
生年月日:1992年12月11日 移籍先:鹿島アントラーズ→トゥールーズ(フランス) 移籍日:2018年12月29日 2018年夏に行われたロシアワールドカップ(W杯)にて、日本代表のレギュラーCBとしてベスト16進出に貢献していた昌子源は、2019年冬の移籍市場で欧州挑戦を決断した。 2019年1月19日に行われたニーム・オリンピック戦で移籍後初先発を飾ると、そこからシーズン終了までに行われた公式戦20試合すべてでフル出場。チームはその間にPK戦を含めて4勝と苦しんだが、昌子自身は新天地でアラン・カサノバ監督の信頼を得た。 ところが、2019/20シーズンに向けてのプレシーズンに怪我を負うと、シーズン初出場となった第7節アンジェ戦で再び負傷。2018年に鹿島アントラーズでクラブW杯を含めた全レギュレーション、日本代表としてロシアW杯にも出場した上で、フランスでのハーフシーズンは身体的な負担が大きすぎたのか、怪我に苦しめられる厳しいシーズンとなってしまった。 昌子が離脱をしている期間にトゥールーズは成績不振によって2度の監督交代を行い、それでも最下位とかなり苦しいシーズンを過ごしていた(結果的に勝ち点13で降格)。こうした悪循環に陥ってしまったことで、2020年2月に日本への復帰を決断し、ジュニアユース時代を過ごしたガンバ大阪へと移籍している。
FW:大久保嘉人
生年月日:1982年6月9日 移籍先:ヴィッセル神戸→ヴォルフスブルク(ドイツ) 移籍日:2009年1月3日 大久保嘉人は2004/05シーズン途中から1シーズン半を過ごしたマジョルカではまずまずの結果を残していた。しかし、セレッソ大阪、ヴィッセル神戸を経て2度目の欧州挑戦となったヴォルフスブルクではインパクトを残すことができていない。 2008/09シーズンの冬の移籍市場でヴォルフスブルクへと移籍したが、彼が加入した時点でチームは完成されていた。結果的にこのシーズンに同クラブはブンデスリーガを制覇。中でも完成度が高かったのが不動の2トップで、得点王を獲得したグラフィッチと後にマンチェスター・シティなどでも活躍するエディン・ジェコを前に、大久保は出場機会を得ることに苦戦した。 リーグ戦で先発のチャンスを与えられたのは1試合のみで、それ以外の8試合は途中出場に。4月から5月にかけては途中出場の機会も与えられないなど、ベンチを温める日々が続いた。 翌2009/10シーズン終了後には南アフリカワールドカップ(W杯)が控えていたこともあり、プレータイムの少なさに大久保は半年でのヴィッセル神戸への復帰を決断する。自身2度目の欧州挑戦は無得点のまま終わりを告げた。