大失態!? 冬の海外移籍で苦しんだ日本人選手10人。難しいタイミング? 適応に苦しんだ実力者たち
MF:井手口陽介
生年月日:1996年4月23日 移籍先:ガンバ大阪→リーズ・ユナイテッド(イングランド)、ガンバ大阪→セルティック(スコットランド) 移籍日:2018年1月9日、2021年12月31日 日本代表で15試合に出場した経験のある井手口陽介は、キャリアを通して2度の欧州移籍を決断している。 最初の欧州挑戦は2018年1月のリーズ・ユナイテッド(イングランド2部)への移籍だった。ただ、2025年現在と当時の外国人登録枠のルールは異なるもので、労働ビザ発行基準を満たしていなかったことからクルトゥラル・レオネサ(スペイン2部)へと期限付き移籍している。 その半年後にリーズへと復帰したが、言語面に問題を抱えていたこともあり、マルセロ・ビエルサ監督の構想外に。グロイター・フュルト(ドイツ2部)へと期限付き移籍で放出となった。 初の欧州挑戦となった1年半で苦い思いをした井手口は、2019年夏に古巣ガンバ大阪へと復帰。復活を印象づけると、2022年冬の移籍市場でアンジェ・ポステコグルー監督が率いるセルティックへと移籍した。 しかし、古橋亨梧や前田大然らと異なり戦力になることができず、翌年2月までの1年間で公式戦6試合(134分)の出場に留まった。 欧州でプレーした期間は合わせて2年半にも及ぶが、その間に公式戦で出場できたのは18試合しかない。彼が持つポテンシャルをヨーロッパでは発揮することができなかった。
MF:小野伸二
生年月日:1979年9月27日 移籍先:浦和レッズ→ボーフム(ドイツ) 移籍日:2008年1月30日 小野伸二は初の欧州挑戦となったフェイエノールトでは公式戦148試合に出場し、2001/02シーズンにはUEFAカップ(現UEFAヨーロッパリーグ)優勝を経験するなど、大成功を収めていた。 “天才MF”と評された彼が2度目の欧州挑戦を決断したのは2008年1月30日。当時ブンデスリーガに所属していたボーフムに完全移籍し、新天地での初陣となったブレーメン戦で2アシストを記録する鮮烈なデビューを飾った。 しかし、このデビュー戦がピークだった。何度も足首や膝の怪我に悩まされ、フルシーズンを戦った2008/09シーズンはブンデスリーガ8試合の出場に留まる。在籍ラストシーズンとなった2009/10シーズンは、前半戦だけで2度の退場処分となるなど、守備で苦戦する姿も見受けられた。 2010年1月に地元静岡に本拠地を構える清水エスパルスへと移籍し、2年ぶりにJリーグへと復帰することを決断。ボーフムでは万全なコンディションであれば試合に出場こそしたが、公式戦32試合で0得点4アシストは攻撃的なポジションの選手としては物足りない結果に終わっている。