世界初「16歳未満子どものSNS利用禁止」法案オーストラリア議会上院で可決…YouTubeは対象外 日本でも話題「学校以外の唯一の居場所」子供たちどう守るか
オーストラリアで11月28日、16歳未満の子供のSNS利用を禁止する法案が可決された。インスタグラムやTikTok、Xなどが対象で、YouTubeは除外された。違反企業には最大約50億円の罰金が科されるが、子どもや保護者への罰則はないという。 【画像】オーストラリアで可決されたSNSの禁止に関する法案の罰則
「SNSとともに育った」子ども守る法案の背景
オーストラリアで、子どものSNS利用を禁止する法案が世界で初めて可決された。 オーストラリア議会上院では28日、16歳未満の子供がインスタグラムやTikTok、XなどのSNSを使えないようにする法案が審議され、賛成多数で可決された。YouTubeは禁止の対象から外れた。 SNSを運営する企業に年齢確認を義務付け、違反した場合は最高で約50億円の罰金が科される。子どもや保護者への罰則はないということだ。国家レベルで禁止されるのは世界で初めてとなる。 木村拓也キャスター: 今回、禁止の対象となっているXのオーナーであるイーロン・マスク氏は早速反論して、「オーストラリア国民全員のインターネットアクセスを、裏から支配する方法のようだ」と怒りの投稿しています。 オーストラリアでは、15歳までが義務教育ということです。この16歳未満を対象にしたSNS禁止法について、アルバニージー首相は「SNSは社会的害悪をもたらし、子どもたちを本当の友達や真実の体験から遠ざける」と主張しています。 オーストラリアの世論調査では、賛成が77%、反対が23%というデータが出ています。実際に子供たちはどうなのか、オーストラリアの子供たちに聞きました。 オーストラリア・娘(11): こっそりSNSにアクセスして使う気はするけど、分からない…。 オーストラリア・父: 使えなくなったら寂しいよね? オーストラリア・娘(11): うん。 木村キャスター: 世界の若者の声も聞きました。 ベルギー人(14): 僕は悲しい、よくSNSを使うから。 イタリア人(19): SNSには、若者を傷つける内容がたくさんあることは事実です。 スペイン人(12): スペインではやってほしくない。クレイジーだ。 イギリス人(17): クレイジーだと思う。SNSとともに育った。私が生まれた年はiPhone5が出た年だ。 木村キャスター: 今回のオーストラリアのSNS禁止法は、日本でも話題になっていて、SNS上では「連絡ツールさえあればSNS不要。もっと大切なことがたくさんある」「日本も禁止した方がいい。イジメとかSNSでやられると親も分からない」という投稿や、「日本に適応は反対。学校以外の唯一の居場所がSNSだった」「禁止される生活は想像が難しいな…」などの意見が上がっていました。 遠藤玲子キャスター: 親目線で言うと、やはりSNSとか携帯を持ってしまうと、親が見られない世界がそこにあって、犯罪に巻き込まれてしまうのではないかなと。やはり恐怖があるので、国家レベルで禁止されると、親は正直ちょっと楽っていう気持ちもあります。
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