「収入」は「労働量」ではなく、「マーケット」と「希少性」で決まる! 西野亮廣の、大学でも教えてもらえない話――替えが効かない人材になるためには
皆が追いかけている数字を追いかけちゃうと、皮肉にも皆と同じ形になり、自分自身の希少価値が下がる
23万部のロングセラー『夢と金』の著者であり、今、ビジネスパーソンが追うべき人物の筆頭である西野亮廣さん。数々のイベントを成功させてきた西野さんは、今や、「集客」と「お金まわり」の双方から語れる、唯一無二の存在だ。なぜ西野さんが、ここまで希少な人材になったのか? 大学教授でも教えらえない話を、今回も、音声メディア「voicy」で配信中の「#西野さんの朝礼」から編集してお届けする。 【動画】第97回アカデミー賞(米)に選出!コマ撮り短編映画『ボトルジョージ』 今日は【替えが効かない人材になる方法(※ラッキーを含む)】です。
「収入」は「マーケット」と「希少性」で決められる
「収入」というものは、「労働量」ではなく「マーケット」と「希少性」によって決められていて、「市場を正しく選んで、そこで替えが効かない人材になればなるほど、収入は上がる」という身も蓋もない話から始めさせていただきたいと思います。 まず「市場を選ぶ」という作業について。 「『今から電話ボックス市場に革命を起こします!』と叫んだところで、どうにもならん」という話で、当たり前ですが、自分が参加するゲームはキチンと選んだ方がイイ。 ですが、そこには「好み」の問題が絡んできて、プロフィールに「年収○桁です!」と書かれる方はさておき、皆が皆、「収入第一」に考えているわけではありません。 「仮想通貨が熱い」と言われても興味がない人もいるわけで(僕です!)、ここに関しては「あまりにも脈が無い市場を選ぶのだけはやめといた方がいい」としか言えません。 なので今日の話は「市場の選び方」ではなくて、市場を選んだ後に待っている「替えが効かない人材になる方法」です。 結論から先に言っちゃうと「皆が追いかけている数字を追いかけちゃうと、目的地が同じなので、ルートがコピーされて替えが効く人材になっちゃう」といったところです。
「西野さんしかいない」とスタッフに言われ「あぁ、確かに、そうだわ」
これに関しては「エビデンス=俺」で申し訳ないのですが、先日スタッフから言われたことで、「あぁ、確かに、そうだわ」と思ったことがあったんです。 ことの発端は、「日本のイベント関係者が事故りまくってる(生活を犠牲にしまくってる)のが見てらんない」というところから、「イベント関係者にむけて、『集客』と『お金まわりのデザイン』に関する勉強会をやろうかしら!」という話になったんです。 大学の演劇科でも、教えるのは演技のことだけで、『集客』と『お金まわりのデザイン』に関しては全然教えないんですね。 そもそも、集客とお金まわりのデザインができちゃう人はプレイヤーになっているわけで、あんまり学校の先生はやらない。 #稀にいらっしゃるけど なので、演劇の先生に「すみません先生。舞台を作りたいのですが、お金ってどうやって集めるんですか? ちょっと一旦、見せてもらっていいですか?」という質問をぶつけたら、震え上がると思います。 おかげで、演劇愛に溢れたビジネスリテラシーゼロの猛者が量産され、今日もどこかで事故っている…というのが日本の舞台業界の現状です。 僕は激しめにエンターテイメントのことを愛している人間ですが、その一方で、「エンターテイメントはキャスト&スタッフの安心安全と天秤にかけるほどのものじゃない」という想いもありまして、自主公演が主催者の自己破産製造機と化しているのは、やっぱり見てらんないです。 そこでCHIMNEY TOWNのオフィスにでも舞台関係者を集めて勉強会を開こうかなぁと思い、スタッフに伝えたところ、「今、日本でそれが(たしかな説得力を持って)できるのは西野さんしかいないですね」と言われ、いつの間にか自分がオンリーワンのポジションにいることに気がつきました。