途中出場で試行2シャドーに組み込まれた前田大然「監督には薫と入れ替わっていいと言われてたけど…」
[11.19 W杯最終予選 日本 3-1 中国 厦門] 途中出場で配置されたのは、攻撃的な3-4-2-1布陣の左シャドーだった。日本代表FW前田大然(セルティック)は後半40分からピッチに投入された。「クローズのところもそうだし、もっと点を取れればよかったというところもあった。(役割は)両方だった」と短い時間で持ち味発揮に努めた。 【写真】「全然違う」「びびるくらいに…」久保建英の9年前と現在の比較写真に反響 3-1と2点差がついた状況で前田は途中出場。1トップにはセルティックでともにプレーするFW古橋亨梧が立っていたこともあり、役割は2つに絞られた。「失点しないことと、先に亨梧くんが入っていたので。チームでいつもあそこを生かしているので、彼がやりやすいように意識した」。ポジションは左シャドー。攻撃的3バックを敷くなかで2シャドーには多くの選手を試しており、前田もこの戦術では初めてシャドーで起用された。 2点差がついた試合終盤ということもあり、臨機応変の対応を求められていたという。「試合中に(三笘)薫と入れ替わっていいと監督には言われていた」(前田)。三笘はすでにシャドーを経験済みだったため、左WBからシャドーへの移動も選択肢のひとつだったが、「入れ替わるタイミングは正直なかった」と前田は振り返った。 それでも古橋へのホットラインを開通させた。前田は後半アディショナルタイム6分過ぎに左サイドを突破し、左足でクロス。惜しくも古橋のタイミングには合わなかったものの「チームでやっている左足でクロスを上げるところとか、そういったところはできた。もっとチャンスを作っていければ」とひとつ手応えを掴んでいた。 各々が数ポジションをこなすことで、戦い方のバリエーションは厚みを増していく。「どこにもすばらしい選手がいるので、与えられたポジションでしっかりプレーできればいい」。鋭いスピードで無尽蔵に走ることができる前田も、シャドーという選択肢を得たことでチームにさらなる幅をもたらしていくはずだ。