小学生が東京都庁で「持続可能な未来」を議題にバイリンガル会議! MIYAVIも子どもたちとステージで熱唱
SDGs達成目標年の2030年に向け、子どもたちが自ら「持続可能な世界」を議論する「第4回「国連を支える世界こども未来会議」が24日、東京都庁大会議場にて行われ、全国から参加した小学生約100人が日本語、英語で白熱のプレゼンテーションを披露。小池百合子東京都知事や、アーティストのMIYAVIらも駆け付け、子どもたちを応援した。 国連を支える世界こども未来会議は、世界のこどもたちが集まり、SDGsを軸に平和で豊かな世界について語り合うピースコミュニケーションの場として、2019年に東京オリンピック・パラリンピック公認プログラムとしてスタート。2023年2月には国連からタイトルの認定を受け、同7月に米ニューヨークの国連本部DDRに、日本から3人のキッズアンバサダーが訪問し提言書を届けた。 この日は、全国各地で開催された本年度のこども未来会議で代表に選定された浜松市、豊島区、大阪、沖縄、品川区、北区の代表者による受賞アイデアの発表からスタート。小学生たちの全編英語による発表に会場からも大きな拍手。 第一部ではまず、この日のテーマの1つ「気候変動」に合わせ、国際環境NGO350 Japanリーダーの荒尾日南子氏による講義を実施。気候変動が起こる仕組みの解説から、豪雨や猛暑など近年発生している気候変動被害の状況、そしてそれらの被害を甚大化させるといわれる温室効果ガスを減らすため一人ひとりができること、地域や学校などで取り組めることなどを、クイズを交えて子どもたちにも分かりやすく伝えた。 第二部は、AからLまで12のグループに分かれてワークショップ。ほとんどが初めて会った者同士、しかも参加者の割合は日本の子どもと日本で暮らす外国籍の子どもがほぼ半々ということで、まずはコミュニケーションツール「心臓ピクニック」や「わたしたちのウェルビーイングカード」を使いながら日本語と英語で自己紹介。グループAからFは「気候変動」、GからLは「平和」をテーマに「持続可能な世界にするためにどうしたらいいか、自分たちはどんなアクションを起こすか」議論を開始した。 「平和を実現するためにはどんな考えが必要か」「温室効果ガス削減のためのアクションをどうやって多くの人に広めるか」といった難しい議論から「どうすれば、より分かりやすくプレゼンできるか」といった複雑な話し合いまで、大人のサポートスタッフだけでなく子どもたち自身が通訳し合ったり、翻訳ツール「USENおもてなしキャスト」やスマホを使い、日本語、英語を取り混ぜて、メンバー全員が積極的に意見を交わし合う姿に観客席で見守る家族たちも感嘆の面持ち。 白熱の議論を経てグループごとに意見をまとめると今度はプレゼンテーションのためのシートを作成。日本語と英語両方で記入したり、目を引くイラストを描いたり分かりやすく図解したりと、グループごとに工夫を凝らしたシートが続々と完成。中には発表前にプレゼンのリハーサルをする用意周到なグループも。