梅宮アンナ、まさかの緊急入院で「肺炎」の診断「抗がん剤がいったん延期になりました」【独白連載】
泣いて泣いて、もう前に進めないかもしれないというところまで気持ちが落ち込みました
いまこうして元気を出してお話していますが、実のところはへとへとです。ちょっとの間、元気ではないアンナを許してほしい。私もまさか肺炎になるとは思っていなくて、入院して2、3日は看護師さんが入室するたびに泣いて泣いて相談していました。「私、がんではなくて合併症で死ぬのかな?」なんてことも含めて。 あまりに高い熱が出るのが心底怖かったし、すぐに気管支鏡検査の結果が出なかったのも怖かったです。これだけ高熱だと動きたくても動けなくて、動けないのと薬の副作用の両方で食欲が激減、水分も摂れなくなって。こうしていても私のエネルギーがどんどん低下していくのが自分でわかります。 ずっとそれなりにがんばって抗がん剤治療に挑んできたけれど、やっぱり体は正直だなって思いました。頑張って無理をしていた、無理して頑張らないとならない治療ですからそれはもちろん、そういうものです。そもそもダラダラとやるものじゃないし、おかげでリンパ節の転移部は小さくなったので治療そのものはプラスです。でもやっぱり、怖くなっちゃったんだよね。かといってほかの選択肢があるかというと、私の中にはない。結論、もう二度とがんになりたくないし、なっちゃいけない。また、こんな思いをする人がいてはいけないと改めて思いました。 食欲は思っていたよりはるかに私のコンディションに影響しています。一昨日は食欲が出たので一瞬元気でした。肺炎の薬、バクタの副作用で食欲がなくなった瞬間から、私はもう未来がまっくらに感じてしまって。食欲がない、食べられないことを恐れているんですね。 食べないといろいろなことが回らないし、水分摂取量も少なくなります。本当は1日に水分をペットボトルを3~4本飲まないとならないけど、動いていないから喉も乾かないんです。本当に、食べること、飲むことはすごく大事。今回はじめて「気持ち悪い」「食べられない」気持ちがわかりました。どんなに食べなよと勧められても全然いらないし、そもそも食べたいものがないんです。バナナジュースやパウチドリンクを持ってきてもらってカロリー補給をしています。咳がないだけマシなんだろうと思っています。