今、夫の扶養に入っていますが家計がピンチなのでパートをしようと思います。どのくらいの収入までなら扶養に影響しないでしょうか?
社会保険加入のメリットは?
物価高は家計に大きな影響を及ぼしていますが、扶養に入っている配偶者が給与収入を増やすと年収に応じて税金・社会保険料が発生します。 年収の壁を超えた付近では可処分所得が減少するため、年収の壁を意識して仕事量を調整するか、負担増加分を超える収入増加を目指す必要があります。 しかし、社会保険の加入はデメリットばかりではなく、社会保険に加入することで将来受け取れる年金額が増えたり、傷病などで働けなくなった際に手当金を受け取れたりします。また、遺族厚生年金や障害厚生年金の対象にもなるので生命保険などを見直し、保険料の支出削減が行えるといったメリットがあります。
まとめ~社会保険は改正が相次ぐ。最新の動向をチェック~
配偶者の扶養に入っている場合、パートで収入を多く得てしまうと税金・社会保険料の支払いが生じる年収の壁が存在します。 特に社会保険料は負担額が大きいので、加入義務が生じる年収106万円または年収130万円に注意するようにしましょう。 一方で、厚生年金や健康保険などの社会保険は人生のリスク対策として優れているので加入はデメリットばかりではありません。 近年は少子高齢化の影響により社会保険制度の改正が続いています。例えば、社会保険加入要件の企業規模と賃金についての条件を撤廃する、遺族厚生年金を現在の終身から有期年金化するといった調整・議論も進められています。 影響の大きい制度改正の可能性もあるため、改正前の情報を参考に働き方を決めてしまうと思わぬ落とし穴があるかもしれませんので年度ごとに最新の情報をチェックするようにしましょう。 出典 厚生労働省 社会保険適用拡大特設サイト パート・アルバイトのみなさま 執筆者:菊原浩司 FPオフィス Conserve&Investment代表
ファイナンシャルフィールド編集部