全米メディアと“愛妻”は大谷翔平の「闘争心」を称賛…「あれ(審判を睨む)はいい。燃える部分をもっと見たい」
同じく地元紙のオレンジカウンティ・レジスター紙も「大谷がマウンドと打席で仕事を果たした後に、チームは荒れた試合から立ち直り延長10回に勝利した」との見出しを取り、「大谷にとって様々なことがあった試合になったが、彼は様々なことで役割を果たした」と大谷に焦点を合わせて報道した。 「大谷は3回以降、自打球を当てた状態で投げていたが、ピンチを脱するのに必要な時に球速を99.6マイル(約160キロ)に上げることができた。彼は2本の二塁打を放ち、右翼を守っていた7回の二塁打は勝ち越し機をお膳立てした」と称賛した。 問題の2度のボークの場面については、「5回に大谷は死球と四球を与えた後に、マーゼル三塁塁審から2度のボーク判定を受けた。マドン監督の説明によると、審判は1度目のボークでは大谷が投球でたじろぎ、2度目は、静止が認められなかったという判定だった」と説明。大谷の「映像で振り返った感じでは、僕の中ではそうでもなかったかなと思いました」という試合後コメントを掲載した。 MLB公式サイトも「『見事な夜』。ショウが二塁打2本、8奪三振」との見出しを取り大谷の投打にわたる活躍を絶賛した。 記事は、3回に右膝へ自打球を当てながらタイムリー二塁打を放ち、走者としても生還した場面から書き出し、「大谷はただの2番打者ではなかった。彼は先発投手でもあった。3回表に自打球があり、マウンドに戻ってくるのだろうかという疑問が残ったが、彼は戻ってきた。ダグアウトから現れ、マウンドに向かう時に多数のエンゼルスファンから大きな拍手を受けた。大谷は、すぐに(投手の)役割に戻り、延長10回で6-5で勝利を収める中で、5回で8三振を奪い打席では4打数2安打とした」と、大谷のプレーぶりを伝えた。 その上で「今季の大谷は、並外れた本塁打パワー、高速の直球、精力的な走塁など素晴らしい特長を見せてきたが、この夜は、強靭さと闘争心の鋭さを披露した」と、アクシデントを乗り越えたメンタルの強さを称えた。 走者を背負いながらも4回まで無失点に抑えたことを評価。 マドン監督の「彼は窮地になるとダイヤルを回す。球速が上がって、さらに多くのストライクを奪う。そういう大谷が気に入っている。彼はマウンドでやるべきことを正確に理解している。高い洞察力を持った驚くべきアスリート。彼は問題が起きたときにこそダイヤルを回して力強くなる。ショウヘイにとってとても見事な夜だった」というコメントを紹介した。 さらに「4回に81.5マイル(約131キロ)のスライダーでニック・アーメドから空振り三振を奪うと、大谷はマウンドから降りる間に拳を突き上げた。これは大谷が前回見せなかった感情でもあった」と続けた。ただ5回の連続ボークの場面については「大谷は両方の(ボーク)判定に反対の様子を見せて声に出していた」と触れた程度だった。