豪雪地帯の大学でも「春の優勝」を 片道10時間半バス移動も…ハンデ克服のため増やした“冬の実戦”
5位からの逆襲へ「長井中心のチームにしたい」
浮上するためには、方針は変えずとも意識は変える必要がある。三浦監督は「新チームになってからは『三浦の指示待ち』を作らないようにしています。選手としての幅を持たせて、彼らの良さをつぶさないようにしたいんです」と話す。 その上で頼りにしているのが、新主将の長井俊輔内野手(4年=横浜創学館)だ。長井は高校時代に主将を務め、横浜創学館を夏の神奈川大会準優勝に導いた強いリーダーシップの持ち主。三浦監督が「全面的に引っ張ってくれている。長井中心のチームにしたいです」と期待を寄せれば、長井も「どんな雰囲気の時でも、中心にいる自分が元気を出して明るくやれるよう心がけています」と力を込める。
監督は成長のための出場機会を選手たちに与え、選手たちは実戦経験を積むとともに主将を中心に勝つための方法を考える。5位からの逆襲へ--青森大の春がまたやってくる。
(取材・文・写真 川浪康太郎/一部写真 青森大硬式野球部提供)