大谷翔平インタビュー・一問一答㊤ 2回目手術も想定、盗塁増の背景に「リードと帰塁」
米大リーグ、ドジャースの大谷翔平(30)が9日(日本時間10日)、産経新聞などのオンライン取材に応じた一問一答は次の通り。 【写真】MVPに満票で選ばれ笑顔を見せる大谷と真美子夫人、愛犬デコピンのスリーショット ■至るところに「新たな発見」 ――現状、投打のリハビリ状況は 「可動域、肩のショルダーモーションの可動域の広げるというか、元に戻している作業をやりつつ、投げる方はある程度投げ始めているので、70マイル(約113キロ)くらいですかね。まだシーズンは先なので、投げる方はそんな感じでキャッチボールをしてという感じですかね。打撃の方はまだ構えるくらいの感じでしかやっていないですね」 ――ドジャースで過ごした1年間は 「新たな発見は至るところで、新しいチームに入って、新しいコーチと新しい選手たちとフロントオフィスの方もそうですけど、新しいことだらけのなかでいい発見が毎日ありましたね。これ一つということではなくて、いろんなことを経験できたシーズンだったなと思います」 ――投手復帰時期はどう見据えているか 「開幕というのが選手としては一番早いところではあると思うので、そこに焦点を当てないとと思っていますけど、再発防止も兼ねて慎重にいかないといけない部分もある。そのバランスをとりつつ、自分としては最短を目指していきたいと思っていますし、トレーナーとしては慎重に事を進めたいというそのバランスがお互いに大事なのかなと思っています」 ■肘の手術「必ず起こる」 ――二刀流をどの時期まで継続するか、考えていることはあるか 「この先どういうふうに自分が思うのかというのはそのときにならないと。ある程度は想像しながらいきますけど、実際なったときと、その想像のなかでは全く違うものだと思う。昨年も2回目のトミー・ジョンをしましたし、今回も左肩をしましたけど、若い時からある程度けがをするという想定のなかで体をつくるということをやってきましたし、出力が高くなるということは、慢性的な肘の手術は必ず起こるという想定ではいた。逆に言えば、そこを想定していたからこそある程度、自分のなかで柔軟に対応できたというのはあると思う」 「年を重ねていくにつれて、体の違和感や技術、視力の低下が訪れる想定でいないといけない。そこを想定しつつ、今できるパフォーマンスをしっかり上げていきたいというのはもちろんある。自分の中では二刀流というのを今までやってきて、長く続けたいという思いはあるので、ただ、どちらかにせざるを得ないタイミングがもし来たとしたら、どちらにしても対応できる準備というのをしっかりしておく必要があるのかなと思いますね」