大谷翔平インタビュー・一問一答㊤ 2回目手術も想定、盗塁増の背景に「リードと帰塁」
――故障の想定とはどのくらいしていたのか
「トミー・ジョンに関してはメジャーの1年目だとは思っていなかったですけど、必ずするとは思っていました。2回目のタイミングはやっぱり5、6年投げてどうだろうなと想定していましたけど、逆に言えば5、6年経ったのが今年の終わりくらいなので、30歳の終わりで2回目のトミー・ジョンをするより、逆に早い方がよかったのかなと思う部分も今思えばあった。タイミングに関しては分からないですけど、そういういろんなパターンを想定をしておくことが大事だなと思いますね」
■「戻れる」自信が盗塁に
――盗塁、走塁面でつかんだもの
「盗塁は一番は帰塁ですかね。リードと帰塁が一番ですかね」
――スタートではなく
「しっかりとした姿勢で構えて反応できれば、ある程度いいスタートが切れると思うので、それよりはしっかりとしたリードを取りながら、けん制がきたときにしっかり戻れるという自信があることがスタートを切る、または二塁に進んでいく過程で大事だなという感じですかね」
――来季は二刀流でプレーするが、盗塁、走塁への意識の変化はあるか
「誰が前後を打つのかとかにもよる。今年最初、2番で、ムーキーが1番で。ムーキーがけがから帰ってきたときはスイッチしましたけど、それによってある程度、走塁に関しては変わったりすると思う。後ろで、例えばゲッツーの多い打者がいるのかによってある程度、失敗のリスクが少し高い場面でもいったほうがいい場面というのもあると思います。そこら辺は臨機応変にというか、何年もメジャーでやってきましたけど、前の年と全く同じラインアップという可能性はないので。必ずメンバーが誰かしら変わってクリーンアップも変わっていくことの方が多いので、新しく入った選手ともコミュニケーションをとりながらやっていく必要があるかなと思いますね」
■投手でも盗塁「いけるときはいく」
――来季は盗塁数が減るという声もある
「数字は積み重ねでしかなく、特に盗塁は成功数よりも失敗数の方を大事にしたい。何本企画するか、企画したなかで成功する割合が高ければ、それが勝利につながる可能性が高いと思うので、まずは大前提として失敗を減らしていくという作業をしながら、いけるときにはもちろんいく姿勢というのは、たとえ投手として試合の中で投げていたとしても、進塁したほうが可能性が高いのであれば、もちろんいく準備はしたいなと思っています」